海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

奴隷狩り

大学勤めと専業主婦の組み合わせであるところの我々は、比較的時間を自由にできる事が多いわけで、自分たちのスケジュールを衝動的に決める事について、抵抗をあまり感じない。というわけで、今日は朝ふと思い立って、車で一時間ほどのところに住むヨメサンの兄一家を急襲。堅気の勤め人かつ共働きであるところの兄夫婦にはさぞかし迷惑だった事でしょうが、子供たちも喜んでいたようだしお許しを。

で、みんなで近くの公園に出かけたら、たまたまサムライアリのレイドに遭遇。黒いカーペットのようなサムライアリの一軍がゴーって動いているところを、生まれて初めて見たヨメサン大興奮。こいつらのレイドは集団知性的に制御されているのであって、レイドが障害物の無い土が露出した部分から草むらの部分にさしかかると、それまでだいたい同じ方向を向いて行進していた一個体一個体が、侵入するべき巣穴を探して四方八方に歩き回るために全体のペースが遅くなったり、それをきっかけにして、別方向に進軍する二つの集団に枝分かれしそうになったりするところが観察されて面白い。

で、襲撃を終えたサムライアリが戦利品であるところのクロヤマアリの幼虫を抱えて帰るところを見ていると、どこかの親子連れも気づいたらしく「ほら、こんなに餌を運んでいるよ」とか話している。本来の慎ましい私なら、そんな事を聞いても反応しないのが普通なのであるが、レイドの狂躁的な雰囲気に接してテンション上がり気味の私はついつい「いや、これは奴隷狩りと言いまして、、」と、はしたなくも解説。変な人って思われたかしら。