海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

家守

0歳児と2歳児を抱えて日々を送るヨメサンにとって、晩ご飯までいかにして間を繋いでいくかと言う事は重要な課題である。そんな今日、ヨメサンはこれまでやったことのない夕刻の過ごし方を思いついたらしい。

私の金曜日は地獄の一時から六時までぶっ通し講義である。で、二コマをようやっとこなし、フラフラになりながら三コマ目に突入して10分ほど経った時、大教室の後ろの扉から顔を覗かせたものがいる。しかしながら、学生にしてはえらい低い位置に頭があって、机からようやっと首から上が見えているのみである。むむ、2.0の私の視力で何者か見定めてやるわい、と講義しながら見つめてみると、上の子だった。げげ、と思うと下の子抱えたヨメサンまでひょいと首を出す。びっくりしたけど、学生たちに見つめられている中、変なリアクションもできんし、と必死でこらえて講義を続けたのはいいが、二回も噛んでしまった。で、顔を出したのはホンの一瞬で誰にも迷惑はかけていなかったようであるが、ヨメサンもいくら目先の変わった遊びに困っているからと言って、あまりイタズラゴコロを出さないように。ということで、ここを読んでいるウチの大学関係者の皆様、今回は大目に見てやってくださいな。

そんなヨメサンだが、近所の奥さんからは虫博士と呼ばれているらしい。腐っても動物学の修士号持ちで、私の薫陶も受けているわけだから、普通の主婦に比べれば生き物の事を良く知っていようというものだ。で、今日の夜同じマンションの奥さん友達から電話がかかってきたらしい。
奥さん「ねえ、だんなさんは何の生き物が専門?」
ヨメサン「え?どうしたの?」
奥さん「ナカタさんは虫詳しい?」
ヨメサン「少しはわかるけど」
奥さん「あのね、今ダンナがそこの階段で、これまで見た事もない変な虫を見つけたのよ」
ヨメサン「ど、どんな?」
奥さん「あのね、トカゲのような形をして、壁に張り付いてるの」
ヨメサン「それって虫じゃないと思うよ」
奥さん「でね、指に吸盤があって灰色なの」
ヨメサン「それヤモリよ。このマンションにたくさんいるよ」
奥さん「ヤモリぃ?こんなところにいるのぉー?私見た事ないよ」
ヨメサン「目が大きくって手に吸盤があるでしょ?」
奥さん「うん!そう!ヤモリってこんなところにいるのぉー?」
てな会話がなされたとか。電話を切ったヨメサンは、世の中にヤモリを見た事の無い人がいることについて、さらにその人がヤモリを虫だと判断した事について、誰かに訴えたかったらしいが、あいにく私は上の子寝かしつけ時にバタンキューしていたのであった。まあ、日本語のもともとの意味において、虫はヤモリも含むわけだから、奥さんも完全に間違っていると言うわけではないのである。


「エチゼンクラゲと呼ばないで」…福井県が要望

日本各地の沿岸に漂着し、大きな漁業被害をもたらしているエチゼンクラゲについて、福井県は漁協などの関係機関に対し、「大型クラゲ」と呼び換えるよう、要望している。

「福井が発生地と誤解され、イメージダウンにつながる」(県水産課)からだ。水産庁などの文書では呼び換えを始めたが、マスコミでは相変わらず、「エチゼン」が主流。同県ではエチゼンガニ(ズワイガニ)など「越前」にちなんだ農水産物は少なくないが、クラゲに限ってはありがたくない“冠名(かんむりめい)”に苦労する日が続きそうだ。

エチゼンクラゲエチゼンクラゲでしょうに、何がイメージダウンになるというのかさっぱりわからん。憎い生き物に自分の住んでいる地方の名前が付けられているのは我慢ならないって感情論の話なんだろうか?