海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

満杯の経済

正月の毎日新聞橋本治養老孟司と対談する記事が載っていて、ちょっと面白かったので「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」を買って読んでみた。内容は、「エコノミストが絶対の権限を握ってしまった危機状態」とその原因であるところの「経済はもう満杯になっているのに、現実にまだ経済の発展を考えている」ことの奇妙さについて。そして、めんどうくさいけど色んな事、特に「必要」についてちゃんと考え直す事の大事さについて。がっちりした論証本ではなくて、おそらく作家である著者が直感的に把握した事を色々な書き方で語っている形式の本だから、筆者の言いたい事に概ね同意できる私としてはサクサク読める。しかし、「必要」ベースの経済システムが可能だとしたら、そのシステムの規模は今のグローバル経済よりもずっと小さなものにならざるを得ないんじゃないかとやっぱり思うのだけど、どうなのでしょう。

どうでもいいけど、この本の帯に「『上司は思いつきでものを言う』につづく快刀乱麻のビジネス書」とあるが、これがビジネス書ならば世の本はほとんど全てビジネス書だわなあ。

乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない (集英社新書)

乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない (集英社新書)

ヨメサンが夜に急に寒気がきたと言いだした。最近下の子に乳をやる頻度が下がって、お乳が胸に詰まるから全体の血行が悪くなるのだと主張する。本当かねえ?