話題の「文明崩壊」を読了。過去に滅びた、そして現代に崩壊した/崩壊しつつあるいくつもの社会と、滅びを回避したいくつかの社会について描く本。この本は本質的に歴史を扱うものであって、であるからそれぞれの物語は千差万別な展開を見せる。つまり、文明を崩壊させる要因として必ずしも特定の要因を浮かび上がらせるというわけではないのである(まあ、特定の要因があるのだ!と主張した場合、それはその要因を持つ社会に対するストレートな死亡宣告に結びつくわけで、そんな怖い事は普通ようしないわな)。その点、ある一つの切り口が背骨となっていくつもの文明の成否を説明した「銃・病原菌・鉄」とは少し趣が異なる。で、私はどちらかというと今回の方が好みだ。
本書の中で一番印象に残ったのは、筆者が、今の子供たちが生きているうちに、現在我々が享受しているような生活が維持できなくなる時が来ると推測し、であれば、子供に高い教育や資産を残すのに努力するのと同じように、文明を維持できる環境を残す努力をするべきだ、というところだ。私も全く同意する。そろそろ私たちは諦めても良い生活要素のリスト作りを始めるべきかもしれない。っていうか、私は悲観的な人間だから、文明が崩壊した後の事を考えて子供を育てた方が良いんじゃないかって思ったりした。
高熱の上の子だが、病院で診てもらったら、3歳になって医療費補助が切れたために、これまで無料だったところが3000円もかかった。こちらの感覚としては、小学校に上がるまでは幼児扱いしてほしいところなんだけど。で、インフルエンザではないとの事。で、遊ばないよう一日ひたすらピクサーのDVDを見せ続けて寝かせていたら、夕方には少し熱も引いてきた。峠も越えたようだ。ということで、先週の敵を討ちに夜中に「フライトプラン」。いやー、ありえんほど力の入ったダメ映画だったなあ。
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,楡井浩一
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/12/21
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