海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

社会の荒波

そんなわけで朝から上の子はおめかし。私は普段着にジャケットだけ羽織って覗きに行ってみたら、どこのお父さんもピシッと背広でおめかしだった。まあそれはともかく、引っ込み思案極まりない上の子の事、阿鼻叫喚の入園式を無事に乗り越えられようはずがない。必ず泣く。と思っていたのだけど、意外やそうでもなかった。多少不安そうにしているものの、ちゃんと席について周りをじっと観察している。おお、親の知らぬ間に成長しているのだなあ。

で、式。まず子供たちの起立、礼。親も立たされる。すると間髪も入れず「日本の国の歌を聴きます」のアナウンス。え?え?と思う間も無く君が代のテープが流れるのである。ちくしょー式次第もないしこちとら君が代を流すなんて知らずに立たされたわけで、こんなのだまし討ちじゃないですか。そう思ったのは私だけじゃないようで、周りの親御さんたちも当惑顔だったし、先生にしたって妙な緊張感を漂わせていて、君が代の間はひたすら気まずい雰囲気であった。わざわざ法律と通達で人を縛りつけて、折角のめでたい場をだいなしにする。いったいそれが誰のためになるのか。以前から昨今の風潮には嫌悪感を覚えているが、今日ますますその思いを強くした。

それはともかく、その直後にウサギや何やらのかぶり物をした先生たちが出てきて寸劇。一気に場の緊張が解けて、ウチの子も肩の力が抜けてきた様子。こういうのをさくっと最初の方に持ってきて子供たちの気持ちを整えてくる技量はさすが幼稚園はプロだなあと感心する。こういうのが、どこでもやられているのかは知らないが、少なくともこの幼稚園は、入園式だからといってガチガチやらない。お母さんたちも子供のそばにいても良さそうだったし、全般にルーズなようで私的には好みだ(君が代のだまし討ちはどんなもんかと思うけど、これは必ずしも幼稚園が悪いとは言えないし。。)

とかなんとか考えている間に、私は2時間目の授業に行かなくてはならない時間。第一週目なのでサボるわけにも行かず、泣く泣く途中退出。サクサクと講義内容のガイダンスを終わらせ、研究室に戻るとサガオニグモが網を張っていたので、実験操作をちょっと。で、午後はK値を2から5に増やして終わる。

帰ってきてヨメサンに聞いたところによると、上の子は最後までずっと良い子だったらしいのだが、そのご褒美に昼から駅前のデパートにでかけてジュースを飲んだら、直後に全部吐いたそうな。やっぱり負荷は大きかったらしい。