海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

続・社会の荒波

よくよく考えてみれば、私は組合の強い大阪の公立学校で18まで過ごし、大学では入学式卒業式の類はことごとく遅刻し(学位授与式でさえ遅刻して、その他同類とともに隔離席に入れられたのだった)、就職してからはお上の縛りが比較的届かぬ私学勤めだったので、この手の式で君が代を聞かされたのはひょっとして昨日が初めてだったのかもしれない。思えば子供時代の私にとって君が代と言うのは、NHKの放送終了時にかかる音楽で、その後訪れる砂の嵐は子供心に不気味で(深夜でもあるし)、そこにあのメロディーだ。おかげで君が代を聞くと今でも何とも不穏な気持ちになる。国歌を強制したがる人ってのは、私みたいにこの曲を不気味と感じる人間がいるのが許せないんだろうかしらと邪推する。ええやんほっといてくれ。

何度も言うが上の子は引っ込み思案。で、今日から幼稚園はレギュラーに動くわけで、つまり子供だけ園に置かれる事になる。今度こそ泣く事必至だ。しかし幼稚園側は「無理そうでしたら、慣れるまでお母さんがついておられても結構ですよ」と言ってくれたらしく、ヨメサンはずっと(といっても最初なので一時間だけだったそうだが)子供たちが遊ぶ部屋で一緒にいたそうな。で、ウチの子も近くに親がいれば良いみたいで、泣かずに遊んでいたとか。こんな風に、子供の気質に合わせて臨機応変に対応してくれるというのは、やっぱりよい幼稚園に違いない。

かくいう私も三十数年前のはじめての幼稚園で、なぜか知らないが母親が妹の手を引いてバイバイして去っていくのを見た時、大泣きした事を憶えている。ほとんど私の最初の記憶と言えるのだが、決して良い記憶ではない。だから、同じような瞬間がウチの子には訪れなければ良いのにと私は願っていたりする。でもまあ、今日はそんな対応で乗りきれたとしても、いつまでも続けられるものではないから、どこかでやっぱり泣く事になるんだろうか。それともウチの子もそのうち納得して泣かずに離れられるようになるんだろうか。


今日は午前中に講義二コマ。一時間目の受講希望者がドーンと減って、去年の1/4くらいになっている。今年は去年とやり方を変えてないはずなのに、どうしてこうなったのだろう?午後の4コマ目はゼミで今年のメンバーの初顔合わせ。これまでの私の講義を熱心に聴いてくれていた学生が多くて、やりやすそう。こちらの運営の事を考えると、講義科目の受講生があんまり減ると後から困る事になるのかもしれない。講義自体は人が少ない方が何かと良いのだけどね。