海の底には何がある

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こんな学校には行きたくない

都教委:職員会議で挙手や採決禁止 校長の効率的運営狙い


通知は「学校経営の適正化について」。中村正彦・都教育長名で出され、同日の都教育委員会定例会で報告された。
 それによると、学校経営について通知は「職員会議を中心とした経営から脱却することが不可欠」と強調し、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と指示。
職員会議での採決禁止 「校長の決定権拘束」 都教委通知
「民主主義を学ぶ場で…」識者懸念 職員会議の採決禁止
狂っているとしか言いようがない。まさに現実は小説よりも奇なりというニュース。多様な考えを持った人で成る社会の中で、そんな他者の意見を尊重しつつ、かつ周りに流される事もなく自律的に行動できる人間になってもらうことが、教育の最も重要な目的だと思う。そんな目的を持つ学校が、構成員の意見を聴かずに運営されるべきだと考えるのは矛盾としか言いようがない。あと、このニュースは最近日本の色々なところで見られる現場性の軽視の一つの現われのような気もする。

それにしても「禁止」とは。教育委員会が懸念している問題があったとして(私には到底理解できないものだが)、その表面的現象を「禁止」することで問題が解決されると考えているわけで、それは大変に未熟な発想といえる。小学生くらいの子供が気に入らない事があった時によく採用する方法だ。「あれするの禁止な」。

しかしこれじゃあ、少なくとも私は子供を都立の学校に入れようという気にならないのだが、ひょっとしてこれって私学振興の謀略だったりするのか?そうとでも考えないと、私にはこのニュースを合理的に理解できないよ。