海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

採点は終わったけどもう少しこの話を。出席点を取れと言わずに「試験一発だと偶然の影響を大きく受けて本当はできるのに、たまたま試験の時は点数が悪かったと言う事が起こる。これを避けるため、講義中に小テストを何度もして評価に加えて欲しい」と言う人もいる。確かに大数の法則によれば、試行の数が増えれば増えるほど、正答率のばらつきは小さくなるのだから、実力に基づく評価になりやすいという主張は理解できる。しかしだね、試験一発にしたって、たった一問だけしか出さないわけじゃないので、つまりは多数のサンプルに基づいて評価を下している事になるということに、是非思いをいたしてもらいたいのであるよ。小テストをたくさんする事による精度の上昇は、そのために失われる講義時間を正当化するほどじゃないと思うんだけどねえ。っていうか、そもそも私には「もっとテストをやれ」という要求が学生の側から出てくる事が一ミリも理解できない。