海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

目ざす先

大学における教育の目的は大きく二つあって、一つは、専門的な知識の習得、そしてもう一つは、本に書いてある事や偉い人が言った事を鵜呑みにしない習慣を身に付ける事だと思う。で、後者は教養教育が専ら担うところであるが、これをもっとぶっちゃけて言えば、何に対しても「それホンマか?」と問い掛けるということであり、そのためには「ある事がホンマかどうかはそんなに簡単にわかるものではない」と言うことを体で憶えるのが近道だ。

さて、今年のゼミの後半は受講生一人一人に自由にテーマを決めてもらい、実際にデータを取って発表してもらうようにしている。そこで「簡単にわかると思っていた事も、いざ調べてみようとすると大変で、わけのわからない結果になってしまいました」という感想を発表の最後に述べてもらえば、上の目的に照らし合わせて、成功と言える。が、半分くらいの受講生は、発表ではカッコつけて何かがわかったようなフリをしなくちゃいけないと思い込んでいるので、こちらとしてはツッコミを厳しくしていかざるを得ない木曜の夕方なのである。