海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

K先生

私は自分が医者にかかるのは大の苦手だけど、お医者さんと言う存在に対しては、いつも尊敬の念を抱く。巷間マスコミが広めようとしているイメージとは違って、普通の人よりずっと人格の優れた人が多いように感じるし、何より人の健康を守る事ほど幸福生産性の高い仕事があるだろうか。少なくとも口先三寸で生きている私のような大学教、、(以下自主規制)。

学生時分のその昔、私が受験した大学は入試が二日にわたって行われていた。こう見えてもセンシティブな私は、初日が終わってウチに帰ってから気分が悪くなってしまい、夜に吐き戻したところ、お昼に食べたものが原型のまま出てきた(ストレスで胃が止っていたらしい)のを見て、参って寝込んでしまったのであった。もうダメだオラ明日の試験受けない、と。そこを親に病院に引っ張って行かれ、今思えばプラシーボであるがブドウ糖の注射を打たれると、何だか気分が良くなってきて、なんとか翌日の試験を受けることができたのであった。このときは本当にお医者様から後光が差しているような思いだった。

しかし、試験は受けられたとはいえそんな状態だったから、てっきり落ちたものだと決めてかかっていた。で、うっかり「よーし来年は一念発起して医学部を目指し、人の役に立つお医者さんになろう」なんて殊勝な事を考えたものだ。男は一生に一度、人生に真剣に向かい合う。ところがだ。フタを開けてみれば、なぜかこんな時に限って試験に受かってしまうのである。その後は、ずるずる理学部木偶の坊人生を歩んで今日に至る。人生間違ったか?!

いや、その後もいろんな事があると、折りに触れ「生まれ変わったら医者になろう」と思うのであるけど、でも冷静に考えて、どう見ても私は医者には向いてなさそうだから、運命は割と都合よくできていたようである。ともかく、お医者さんは社会から敬意をもって扱われる存在であるべきだと私は信じて止まない。

とかなんとか色々書いたけど言いたい事はこれ。K先生どうもありがとうございました。