海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

白の祝祭

日も傾きはじめた午後、生協で両面テープを買うためキャンパスを歩いていたら、メインストリートから大きな音楽が聞こえ人だかりが出来ているのが見えた。近寄ってみると(私はこの方面にはトンと疎いので、正しく表現できているかわからないが)暗黒舞踏のカーニバルだった。

そうかこれは某先生が毎週アーティストを招いて行う、教室を堅苦しい「お勉強」から解放するというイベント(形式上は講義なんだけど、これを講義と呼んでしまうとその趣旨に反する気がする)に違いない。私はこれまでずっとこの時間に自分の講義があって、噂に聞いていただけで見る事が出来なかったのだけど、今年は講義時間帯が変わったおかげで出くわせたわけだ。で、その事を喜びつつ、しばし白い人達のパフォーマンスを眺めさせてもらった。こういうのを自分は何もしないままに、毎週見せてもらえるウチの学生さんは恵まれているよね。

そうしていると、いつも私をいらってくれる校務職員さんが通りかかって、私に「先生はああいうのやらないの?」と。私は発想が貧困なので、教室を異化するというと、すぐに「物理的に改変してしまえ」と思うのだけど、さすがにそこら中開墾して回るわけには行かないものねえ(でも、あそこの芝生を一面の芋畑にしたいとか夢想した事が無いわけではない)。