「渋滞学」を読んだ。自己駆動粒子の相互作用から生じる集団の挙動と言う観点から、様々な現象を切って見せる本。すぐれた科学の一般書というのは、読むものをして「これなら私にもできそう!」と思わせるものである。だから子供がこういう本とウッカリ出会ったりすると人生狂わされたりするのだ。まあそれはともかく、ということで、「ひょっとして生態系の食物網解析にも渋滞学の考え方が使えるんじゃないか?」とか「環境問題って物質循環の渋滞とみなせたりして?」とかいろいろ妄念が湧いてきて楽しかった。
ところで本の中に「高速の渋滞では左レーンが速い」と書いてあったので、先週試してみたけど上手く行かなかった。
どうでもいいが、本の後書きに勝Pさんの名前があった。世間は本当にスモールワールドである。
- 作者: 西成活裕
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本
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