海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

機転は得点の元、突飛は失点の元

幸いにして今日は仕事無し。昨日のリスニングの時間は、音をたてぬよう微動だにせず30分を過ごしたので、問題を聴くどころか読む事さえしなかった。ということで、ヨメサンと一緒にWebに掲載されている音声を聴きながら新聞に載ってた問題を解いてみた。

どうでもいいが私は耳の性能があまりよろしくない。目の分解能を視力と言うわけだけど、聴覚においてもそういうものを測れるのなら、あまり良い数値が出ないんじゃないかと思っている。というのは、人と話をしている時に、相手の発する音は聞こえるものの何の音だか上手く理解できない事が時々あるからだ。幸い日本語で喋っている時は補完が効くので、少々聞き取れない部分があっても支障はないのだけれども、これが英語だと聞き取り失敗率が閾値を越えてしまって、もう補完も何もできなくなることがしばしばある。なので、アメリカの映画やドラマをヨメサンと見ていると、ヨメサンはすいすい内容を聞き取っているのに、私はさっぱりついていけないという事態によく陥る。

こんな私であるからして、自分が受験生だった時代にリスニングの試験がなくて良かったなあと思っていた。だけれど、今日聞いてみると意外とついていける。さすがにこのくらいゆっくり喋ってもらえばなんとかなるらしい。で、採点してみると、私の方が点数が高かったと言う。ヨメサンの悔しがる事。

やってみてわかる事だが、あらゆる試験の例に漏れず、リスニング試験でも機転が利くと得らしい。例えば今回の第一問の問6。会話文を聴いて「全体で何ドル払う必要があるでしょう?」という設問に答えるもので、選択肢は、$44、$52、$55、$65の4つ。で、私には「切符、、、、5ドル、、、、団体だから、、11人、先生は無料」くらいしか聞き取れなかったのだけど、それでも$44だと正しく答を定める事ができたのである。その理路は、「一人5ドルで11人いて先生が無料なら55ドルだけど、団体が云々って言ってるんだからきっと割引がある。55ドルを52ドルに割り引くなんて変だから、一人当たり1ドルの割引で44ドルに違いない」と言う事。実際、二回目を聞いてみると、確かにone dollarがどうのこうのと言っている。一方私より聞き取りに優れるヨメサンは正解がわからなかった。

一方、聞き取る文章の中に正解が明示されておらず、文脈から答を判断しなくちゃならない問題が幾つかあって、そういうのはリスニング試験で問わなくてもいいんじゃないか?と思ったりした。私のようなひねくれ者は、こういう問題に出くわすと妙な文脈を想像するのでちゃんと聞き取れているのに間違ったりする。集まりに間に合わない人がいると聞いたら、「すぐに来るといいね」って応える場合もありうると思うのだけど。例えば、開始時間がきっちり定まっておらずゆるゆる始まるパーティーで、問題の人がどのくらい遅れてくるかがわからない時には、こういう会話は起りえるのでは?さらに、魚をペットと思っている人が「ペットはペットよ」と言ったときと、そう思ってない人が同じ事を言った時、その意味は逆転すると思うのだけど。魚は紛れもなくペットなのかしら?川で採ってきたドジョウをハチにいれているだけの時にペットとか言う?