海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

お座敷

私は団体活動が苦手なので、労働組合とかには距離を置いて暮らしているわけだ。それが今日は、教職員組合が月に一回ペースで開く、お昼休みの勉強会の講師に呼ばれたのであるな。教員がどんな研究をしているのか知りたいという趣旨らしく、お誘いは断らないのが私の行動ルールなわけで、引き受けたのである。ところが他の勉強会のタイトルを見せてもらうに、なんだか毎回とても真面目な講演が行われている様子。社会的な問題に関する話とかね。私のような極楽トンボなクモの網の話なんか、とっても場違いじゃないかと気がついても時既に遅し。まあここは開き直って、と日頃はあまりやらない、受けを取るためのネタをたくさん仕込んだ話の構成にしてみた。かつ、データやグラフを極力出さないよう直感的な部分だけで理解できるよう心がけて。

で、フタを開けてみると、大人の聞き手がいっぱいという環境は話者にとても優しいのであって、仕込んだネタにはすべて反応してもらい、調子に乗って繰りだしたアドリブにも笑ってもらえて、大変ありがたかったわけです。ただ、なんちゅうか、前半の、クモの生態概論的なところと比べて、後半の、網の上下非対称性に絡めた私の研究ズバリの部分では聞き手の反応が尻すぼみになったかなと言う印象。マニアックな話すぎて興味を引きにくかったのかも。自戒自戒。

しかし思えば、ウチの大学の中で、自分の研究の話をちゃんとした場で喋ったのって、実は初めてのような気がする。っていうか、研究の話をする機会がとんと減ってしまって久しい。もちょっと同業者の前で喋れる機会があればいいんだけど。。。講義期間中はなかなか困難だし。。。