海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

報酬と情熱

和文原稿のゲラが来たので校正。けっこうミスがあるので校正のしがいがある。

思うのだけど、例えば原稿全体で一個しかミスがないゲラがあったとしてそのミスを発見できる確率と、全体でミスが10個ある時そのうち任意の一個のミスを発見できる確率とでは、後者の方が高い気がする。あるだろうと思っているものを探す方が、あるかないかわからないかわからないものを探すよりも校正者のパフォーマンスが高まるだろうからだ。ということは、編集側としては、ゲラを作る時にわざと原稿全体にミスをちりばめておけばいいんじゃなかろうか。わざと挿入したミスは後から直せるわけだから、こうすることでミスを残したままで出版してしまう可能性を下げられる気がする(既にやっていたりして)。校正する側としても楽しく作業ができるし(ミスの見つけられない原稿の校正は虚しいものなのですよ)。