海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ホーガンのこと

SF作家ジェイムズ・P・ホーガン 逝去

ついこの間、「未来の二つの顔」の事を書いたところで、まさかこんな訃報に接するとは思わなかった。まだそんな年じゃないだろうに。正直ショック。

いや、バカみたいに思われるかもしれないけれど、私にとってハント博士は永遠のヒーローなのだ。私が今この業界にいる理由の何割かは、「星を継ぐもの」を子供の頃に読んだことにあると断言できる。業界に入ってみて、もちろん現実は小説のようにかっこよくはいかず、私はただのボンクラ研究者にしかならなかったけど、それでもよくわからない事に何かうまい説明を見つける活動をしている事には変わらない。それから合理的な思考方法への私の信頼もその根っこはホーガンの一連の小説を読んだ事で培われたように感じる。たかがSFからそんな大きな影響を受けて良いのかと今なら少し思うが、そこはボンクラな私のボンクラたる所以だろう。ともかく、そんなわけでとてもショックだ。もうあの前向きでワクワクするような話は読めないのだなあ。ご冥福を。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)