海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

井戸端にて

今年のヨメサンは、幼稚園PTAの役員を務めている。と言っても別に偉いわけじゃなくて、ほとんどのお母さんが一度は何かの役員になるらしいのだが。で、今年はもめる事案があるらしく、臨時の会議頻発で大変なんだとか。そういう会議の後は私もヨメサンからどうしたものかと相談を受けるのだけど、私の意見なんて会議の円滑な運営に資するはずも無いのである。

そんな今日は、ぶーちんの夜まで幼稚園。お泊りまではしないけど、園で風呂に入って晩御飯まで作って食べて帰ってくる。ということで一日解放されるお母さん達はそこここで会合を開き、いつも孤高を保っているヨメサンも珍しくあるパーティーとお昼をご一緒することになった。するとそこで夜の会にも呼ばれたらしく、私と上の子の晩御飯を作るのが面倒なヨメサンに私らも連れられて行ったわけ。で、お母さんの話題はPTAでもめている事案のことになり、あの会議の後は朝の3時までメールが飛び交ったのよ、とかいう話を聞く。携帯を持たない我が家的にはそんなこと初耳なので、へーと驚く。

そう言われれば、その会議の次の日にもまた会議があって、その夜にヨメサンから「話がおかしな方向に行き始めたから発言したけど、周りの空気にあってなかったみたいで、流れを変えられなかった」という話を聞いていたのだな。なるほどその裏には、あらかじめ携帯メールのネットワークで形成された多数派の意思があったわけだ。ネットワークに入れないヨメサンは空気の読めない人にされたわけ。

で、お母さん達からは「携帯持たせてあげなさいよ」と突き上げられたわけだ。でも私の目には、負の感情増幅装置の面を持つメールによって陰で多数派形成が行われることが、そこに含まれない人も参加する、後の会議の運営を難しくして、それで会議が必要もなく紛糾しているんじゃないかな、と映ったのだな。密かに話をしていると、そこにいない人を悪く言いがちだし、そこにいない人が会議に出ると、すでにどこかで話が決まっているように見えて反発するし、多数派はそんな反発心に配慮する必要性を理解できないし。とはいえ、そんなことをお母さん達に訴えても聞いてもらえないだろうなあと思って黙っていた夜の7時半。

そして8時に、夜まで幼稚園を終えたぶーちんを家族みんなで迎えに行って、星座を見て見て帰ってきた。ほらあの赤いのがアンタレス