海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

さよなら丸観

今日は最終日。朝は宿の周りを散策し子供とエアホッケーに興じてから最後の露天風呂に入ってチェックアウト。帰りは行きと違うルートが望ましく、今日は高速千円の日だからして、志賀高原から長野回りで帰る事に。まずは木戸池までいって車を置き、蓮池まで二時間の自然探勝コースを、文句たらたらの子供たちを叱咤しつつトレッキング。思ったほど虫がいなくてちょっと拍子抜け。で、ちょうど信大自然園を抜けて京大ヒュッテのところで雨がポツポツくる。蓮池についたら私だけバスに乗って木戸池まで車を取りに行くのだけど、2時前の便に乗るように歩くか3時過ぎの便にするか前日迷って、どうも天気が安定しないので早めに動くようにしたのが正しい判断だったようだ。急いで蓮池の観光センターに向かって、ついた頃には本降りに、その後30分ほどしてバスに乗りに外に出たら初日より激しい滝のような雨になっていた。一つ間違ったらこの雨の中をトレッキングする事になっていたかもしれないわけよ。くわばらくわばら。

で、白根山行きのバスに乗ったら、運転手さんがいろいろ観光ガイドをしゃべる定期運行バスとは思えない状態だった。シラカバとダケカンバの違いとか、志賀高原にある池の数とか、トリカブトの生えている場所とか学ぶ。

木戸池で降りる客なんて私一人。車をとって蓮池に戻り、この辺で遅めのお昼なら中華でしょ一般、と丸池に向かうと、なんと!丸池観光ホテルが廃業していた!!5月に閉めて数日前から解体作業が始まったらしい。。ああ、もうあの中華が食べられないなんて。。。

立ち直れないショックを抱えつつ、山を降りて小布施で栗ソフトを食べ温泉に入って高速に。うなぎを食べに諏訪に回ろうかとかなり迷ったけれども、小仏の渋滞の情報に接し、一方で関越道には渋滞なしと聞けばあきらめざるを得ないので、更埴で初めて左にハンドルを切るのであった。

中華の代わりにお昼に食べたエビドリアがお腹にもたれて、ボンヤリしながら所沢に向かって車を走らせる中、ヨメサンが「美女木って地名があるんだねえ」と発言。それを聞いて私の脳裏に浮かんだイメージは、大木に天女の羽衣風の薄物を纏った小雪風美女が鈴なりにぶら下がっているの図。頭にはもぎやすい様にヘタがついているのだけど、長い髪でそこは隠されている。当然美女は木になっている時は目を閉じていて、収穫されると目を開く、という。てな事を疲れているので思った通りに口に出したら、たいそう気味悪がられる。まあその気持ちはわからないでもない。疲れている時の自分の頭の中は自分でもよくわからないものだ。

高速を降りてから晩御飯。ヨメサンが肉を食いたいというので最近評判の「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」に。全てのメニューにサラダ・ご飯・カレー・スープ・デザートのバイキングがつくというのは、一見お得感がある様に感じるけれど、メインの食べ物の味がそれほどでもない割には高めの値段なわけで、実はそれほどお得でもなさそう。むしろ客としては思いもかけず取り放題を味わえるのが楽しさにつながっているのかもしれない。もしそうだとしたら、これは基本的に目くらまし戦術であって、商売としての持続性があまり期待できないのではないかしら?と思ったりした。

で、歩いて食って風呂に入っての僕の夏休み三日間は終わり。でも本当は4、5泊したかったところ。それくらいないと休んだ気がしないものねえ。