海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

鈍ならぬよう

勤務先ではまだ何の話も受けていないけれども(大丈夫かしら?)、科研費が減額になる可能性があるらしい。財政事情のために、とりあえず今の段階では内定金額の7割ほどしか支給せず、情勢によっては先の事は不透明との事。資金ショートで給料遅配に陥った企業を想起させる話で、これが国が貧しくなるという事であろうか。気になるのは、これが赤字国債法案に関連して起きたものか、それとも震災対応が原因なのか、と言う事。前者ならそれは単に政治的なものであって、何か短期的な混乱があったとしても、そのうち収まるべきところに収まるだろうから良い。問題は後者だった時で、だとしたら減額が実現する可能性がかなり高く、それも今後何年も続き、来年以降の採択率にも影響するだろう(今年採択されて幸運だった!>オレ)。

個人的には、震災が原因の資金不足なのだとしたら、科研費減額も止むを得ないと思う。特に私のように国富の増大に直接関わらないものとしては、無い袖は振れないと言われれば、そうですかと受け入れるのが筋と言うものである。それに私は基盤Cだし、減額と言ったってその額はたかが知れている。節約しても足りなくなったら私費で十分賄えるわけだ(大きなお金を扱うところは困っちゃうよね。だからお金持ちになるのは怖いんだよ、と酸っぱいブドウを述べてみる)。更に今年は基金化もあるから、来年度のお金を前倒しで使う手もある。それより心配なのは、こんなことがあると、来年以降研究費が振り込まれるまで、つまり7月ごろまでは、前倒しの予算執行ができないという昔の状態に戻る事。あれ?ひょっとして先月英文校正の発注を差し止められたのは、この予兆だったのか?