海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

浅瀬を渡る

最近よく歩いているわけだが、今日はヨメサンが、「この淀川に添って歩けば海に着くのだ」と言い出した。三川合流点から37km。3回くらいに分ければ子供の足でも歩けよう。という事で昼からおにぎり持って歩き始める。途中鵜殿のヨシ原を通過。背より高いヨシとススキ(とセイタカアワダチソウ)の中を通り抜けるのもおかし。今日は12kmくらいだし、お昼と休憩に一時間使っても12時に出れば4時には終了、寒くなる前に帰ってこれる、と思っていたらば、そもそも出発が遅れ、途中便意を催した上の子が河原を脱してトイレを求めてさまようのに30分ほどを失い目的地に到着したのはもう日も暮れた5時ごろだったと言う。どうでも良いが途中の河川敷公園で休憩したのだけど、そこにはベンチを二つ背中合わせにして、その背もたれをドーム状に結合したものがあって、ヨメサンが「疲れたのであそこで背骨を伸ばしてくる」と行ったわけだ。するとすぐに「ちょっとオット!すぐこっちに来て!」と切迫した声で呼ぶじゃないか。すわ一大事とかけよると、「さあオットも背もたれに上体を預けて伸びてみて」というので、ぐいーっと伸ばして上を見上げると、すかさず横から「空しか見えなくない?」。。。あんた、ひょっとしてそのためにオレを呼んだの?「だって、視界の全てが空なのよ。こんな体験滅多にないわよ。感動しない?」。。。

さて、目的地に着いたはいいが、問題はどうやって帰るかだ。近くに電車の駅は無い。一番近くて5kmくらいか。さすがにくたびれた家族をさらに歩かせるのはなんなわけで、バスにでも乗りたいところだが、北摂は私には地元とは言え、さすがにこのへんは初めて来た場所ゆえどこにバス路線が走っているかもサッパリわからない。とりあえず少し歩いて大きな道に出るも、この道に沿って歩くと更に家から離れるはず。山を見て、こっちに行けば駅があるから、という方向に大きな道を逸れて歩き出すと、数分でヨメサンが「ここ知ってる!」と言い出した。合気道の練習に行く体育館の近くらしい。という事で、無事にバス停を見つけて帰ってこれた。こっちに戻ってきて一年半。地元密着の生活をしているヨメサンの方が今や私より地理に詳しくなっているとは。。。