海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

我田引水

ゼミで、全く準備をせぬままに、一コマ丸々、データを取ると言うことはいったいどういう事かについて論じてみた。結構できるもんだ。学生に伝わったかどうかはともかくとして、自分的には破綻のない話になったと思う。石橋を叩いて壊してしまって渡れなくなる慎重居士の私であって、全くアドリブで一コマこなすなんて昨日までは考えもしなかったものだけれども、まあ何と言うか、よかんべイズムかもしれない。しかし、これは味をしめますね。

「国家はなぜ衰退するのか」を読んだ。いや、読み終わったのは随分前なんだけれども、そこに書かれた「オレたちの政治経済システム素晴らしい!」というメッセージを恥ずかしげもなく出してくるのに鼻白んで、感想書くでもなくほっておいたのであるよ。しかし、今日のご時世をかんがむるに、政治権力と経済力を一部のものに独占させるのではなく、社会に広く分散させておく事が繁栄に繋がる道であることを訴えるこの本には意義があるという風に考え直して、ここで紹介することにした。支配層がいろんな事を思い通りにできる社会は長期的には衰退する、と言うこの本の主張はよく噛みしめておく必要があると思うのね。うざったい人たちにはありがたくそこにいてもらわなきゃいけないって事なのよ。

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源

国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源

国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源