海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

もうクリップは買わない

何度か書いたけど、今もらっている科研費は今年で終わり。今回から年度ごとの使い切りをしなくて良くてありがたいけど、当然最終年度はきっちり始末をつけるものだと思って、十数万ほど余りそうなお金をどうしたもんかと考えていたわけ。そしたら今日、なんと余ったお金は申請すれば来年使うことも可能という通知が来たのだな。つまり使い切りは一切しなくてよくなったということだ。で、そうしても今申請中の科研費との重複制限には引っかからないとのこと。ひゃっほう!どうでも良いお金の使い方をしないで済むわけで、精神衛生にとっても良いよ。科研費とおつきあいするようになって20年弱。こんな日がいつか来ればいいのにと思っていたけど、本当に来るなんて。ちょっと信じられない思いだけれども、やはり世の中では不合理は長くは続かないものなのだなあと思っていろいろ希望が持てる。と言うことで、手続き用の作文をする。作文と言っても200文字上限のを二つ、なぜお金が余ったのか、と、余ったお金を何に使うか、というものだけ。これだけハードルが低いってことは、つまり無駄な支出はしないで次年度に回すことを学振は推奨しているに違いない。そうだよそれが合理的ってものだよね。ということで、先例のないことをするのを嫌う力学が一部あるらしいという話が聞こえてくるものの、私は先鞭をつけるのに払うコストを厭わないタイプであって、そういう力学の事は知らない振りして、嬉々として手続きしたと言う。二日続けて研究費周りでささやかな喜びがあって、数日前に落ち込んだ志気が回復。原稿に取り組む姿勢も前向きになるってもんです。