「カウントダウン・メルトダウン」を読んだ。私も原発事故ものがよっぽど好きであるが、これはトラウマにでもなっているからだろうか。で、今作は登場人物の内面が多く描かれていることと、アメリカの動きに相当のページが割かれていることが特徴かと思う。ということで、これまで読んだ本とまた違う側面の事が書かれていて退屈しなかった。で、やっぱり事故が起った時の首相が菅であった事が幸運であったという私の理解は揺るがない。
さてここで我が身の恥をさらすわけだけれども、NRCのヤツコ前委員長について、この本を読むまでずっと女性だと思って1ミリの疑いもなかったわけだよ。ところがこの本に出てくるヤツコ氏はなんか男言葉で喋っていて、えらぐガラッパチな人だなあと思うわけだけれど、ある時ふっと、その真の意味に気がついたわけ。動揺してヨメサンに「おい、ヤツコって人がいたろう?」と問いかけるわけ。するとヨメサン「あー、なんか名前聞いたことあるわね。日系の人でしょ?」とか言う。「ひょっとしてヨメサンもこの人が女だと思ってる?」「だってヤツコでしょ」「それが、ヤツコは苗字なんだよ!!フルネームはグレゴリー・ヤツコ!!グレゴリーだよ!!」。「なにー?!」と言う会話が為されたと言う。しかし、私はフルネームは何度も見聞きしていたはずなのに、グレゴリーが名であることにはこの本を読むまで全く意識が行っていなかったわけで、げに思い込みは恐ろしいと言う。
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