海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

バースデー

近所の出張確定申告会場にて申告書を提出。今年は新居関係でいつもと違う手続き書類がたくさんあったけれども、ミスなく書類をそろえられたようで一安心。いつもより遅く研究室に着くと、百万遍北からお知らせが届いていて、そうだ今日はルネでH高さんにまつわる展示とトークショーがあったんだった。そのトークショーのテーマというのが、H高さん退官の時に研究室の人たちが作った飛び出す絵本。隣の研究室にいた私も退官の時のパーティーのお手伝いをさせてもらった関係でその絵本の事も知っていたのだけど、今やその存在の事はもうすっかり忘れていたくらいであり、いやまたどうしてそんなテーマで開催されるのか興味が湧いたのと、当時を懐かしむ気持ちも少しあって、今日は時間もあるし見に行ってみようかなと思ったわけ。で、午後から会議を二つこなして、どうせ百万遍に行くなら、と先日から先延ばしにしていた動物行動の映像データベースサーバーのOSアップデートに取り掛かる。もちろんリモートでできるのだけど、場合によってはにっちもさっちも行かなくなって、現場で作業しなくちゃならない事もあり、今日なら万一そうなっても都合が良いからだな。で、さくさくアップデータをかけて再起動すると、データベースに接続できないじゃないか。やっぱり!最近危機回避能力が上がったよなー、と思いつつ、とはいえリモートで解決できるに越した事はないので探ってみると、どうもApacheそのものが死んでいる様子。サーバー管理ツールやコマンドラインからオンオフを繰り返しても改善しない。そこでエラーメッセージを見るとpidがない事がわかる。だけど、だからといってどうしたらよいかわからないので、そのメッセージをキーに検索して、ひょっとして設定ファイルが壊れたのが原因かも?というところまでたどり着く。それなら、と、sudo serveradmin command web:command=restoreFactorySettingsなるコマンドを試してみたらば、ビンゴ!無事復旧いたしました。昨日4時前後の30分ほどデータベースにアクセスできない状態になっていて申し訳ありませんでした。という事で、一応ホッとしたのでバスに乗って北へ。ルネに入るのは21世紀になって初めてだと思う。入り口付近に広いスペースができていて、H田さん初め演者のお三人が既におられ、「おまえ暇やな」とか言われる。うんまあ普通は来ないところだな。自分でもなぜ来たくなったのかホントのところはよくわからない。で、H松さんも今年限りで図書館をお辞めになると聞いてそうかあと思うわけ。そうこうするうちに会場は満員になって開演。そういえば理学部ディスコとかあったよなあとか思い出すうち、飛び出す絵本のビデオになって、若い声のMぺさんのナレーションを聞いたり、一講座の皆さんの若いお姿を拝見させてもらったりする。で、後半、生協の本販売の関係もあり、演者が「この一冊」という話をする時間になったのだけど、その中でどうしてこんなトークショーが成立したのかということについてのヘビMさんのお話があり、それが非常に感動的でガラにもなくジーンとしてしまった。別に雨に唄うわけではない。そうかH高さんはそんなにこの絵本を大事にしていたのか、ということもあるし、ヘビMさんがこの一冊というお題と絡めてある種の奇跡として話されるその語り口の訴える力は少なからぬ時間をここに注いだ方だからこそ生じるのだなあと思ったり。いや、でも、こういうある種の奇跡がおきるのは、一講座が伝統をきっちり保っているからこそだよなあと思う(もちろん変えるべきところは変えているのだけど)。一講座の現役教員として舞台に上がった皆さんはみんな一講座の出身者だものなあ。正直うらやましい。で、とにかく楽しい事をしようよ、というあの頃の雰囲気を思い出して、ここのところダダ下がりだった私の志気も少し持ち直したよ。多分、こういう気持ちになりたくってわざわざ「役に立たない」話を聞きに行ったんだな、と思うと言う。今年の研究何しようかなあ。