海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

西方見聞録

最近世の中が大学の授業にわかりやすさとか参加型とかをあまりにも求めてくるのに辟易している。劉備孫権曹操を破ったのは赤壁の戦い。で、あんまり辟易したので、あまのじゃくの気持ちがむくむくと湧き上がり、もう世の流れと真逆の講義をしてやろうと思ったわけだ。ちなみに講義で抗議ってのは、今思いついたダジャレだ。いや、どういうのかというと、文明崩壊の回避可能性についてエールリッヒが女王陛下の紀要に書いた去年の論文を一文ずつ読んでやる、ただひたすらにスライドショーに原文とその翻訳が映し出されていくと言う、聞く側の意欲喚起などに一ミリも配慮の無いそういう時間だ。原文は6ページで、それ全部に和訳をつけるわけで、準備にはかなり手間がかかったけれども、このひね曲がったへそを原動力にして作業をして、今日、その成果を披露してやると言う。そしたら、意外と学生が最後まで真面目に聞いてくれていて、っていうかレギュラーなやり方より食いつきが良かったんじゃないか?と思うくらいであった。なんだこれでいいんじゃないか。

万歩計をつけるようになって二年半。ついに総歩数が1000万歩に達したと言う今日は記念すべき日。一歩70cmだとしたら、パキスタンあたりまでたどり着いた事になるらしい。でもベネチアまではまだまだである。