海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

燃えつき症候群

メスとハサミを手に入れたので、しりつに再挑戦してみた。しかしあかん。自然状態ならここで切断されている、と言う部分にメスを入れてみたら、膜が破れて体液が大量に漏出してしまう。自然に取れる時はそんな風にはならないわけで、自切のように何か特別な切断のための機構があるに違いない。そう思うのにはもう一つ理由があって、その後もメスでムリムリ切ろうとしたらば、取りたい部分だけじゃなくってその周りの外雌器全体がごそっと取れてしまう。つまり、自然に取れる時は、物理的に強度の弱いところで取れてるんじゃない、ってことだ。まあ、そこまでは推察できたわけだが、しかしだとすると、これはしりつ成功の見通しがほとんどない事を意味するんじゃなかろうか。自切のようなものでどこかにスイッチがあるとしたら、そのスイッチはメスの体内にあって、交尾の際にオスがそのスイッチをいらってる可能性が高い。しかし、それを私の不器用な手で再現するのって困難だよなあ。

しりつができない以上、5月から続けてきた交尾実験は、これ以上する事がないのであるよ。これから何をしていけばいいんでしょう私は。

という事で、夕方からU丸さんのところで交尾器の写真を撮らせてもらう。自分でも既に撮っているけど、貧弱な設備の悲しさ、あんまりキレイじゃないからだな。U丸さんのところの顕微鏡は立派だ。で、満足の行く写真が撮れて、夜は学生さんも含めて飲み会。最近のやり手ババアハビットが高じて、若い男性に子育ての勧めをしてきた。