海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

待ち伏せ型

午前中自分の発表。内的にありえないほど盛り上がっている内容だけれども、発表してみると自分の期待ほどには受けなかった気がする。しかし、練習では何度やっても15分を越えていたのに、本番だとちゃんと12分で喋り終えられるわけ。これだけ本番に強いんなら練習しなくて良いんじゃないか?とか怠け心がちょっと出てくる。という事で、学会は午前中で終わり。次回大会は私が開催責任者なので、皆さん来てねのプレゼンを最後にやらさせてもらう。昨日から受賞講演の司会、総会、自分の発表、次回のプレゼン、と前に出まくり千代子。

さて、終わったわけだがこれで帰れるわけではない。行きに東京に向けて放流した子供たちが夕方新幹線で帰ってくる。この捕獲のため5時まで名古屋で時間を潰さなければならないのだな。で、お昼ご飯を食べる。昨日一昨日とパスタだったもので,この流れ的には仕方がないとあんかけパスタに突っ込んでみる。いやもちろん冷静ならばこの選択はない。ここは名古屋だ。新奇な食べ物の勝率がよそと比べて格段に低いのがここのお土地柄のはず。だけど、、、流れが。。。で、見事討ち死に。流れより理性を大事にすべきだった。。。で、喫茶店でコーヒーを飲んで二時。後三時間、ネット遊びで潰すにはちょっと長く、かつこの喫茶店Wi-Fiの入りがイマイチでストレスだ。これは映画でも見るのが常道。駅前だし、シネコンはある。けども問題は見るべき作品で、時間的にピッタリでかつ洋画というのが「イントゥ・ザ・ストーム」しかないわけ。で、なんかまったくのノーケアだったこの作品、どうやら竜巻のパニック映画らしく、その題材ってオレにはツイスターのトラウマしかないので二の足を踏む。出ている人も監督も名前を知らないし、いかにもB級。かつ宣伝もそれほどされてるわけでなく、どうしてこんな夏休み中に大規模に公開されてるのかちっともわからなくって、ここに1800円の正規の料金を突っ込むのも躊躇われる。と言う事で長い間迷うものの、やはり三時間コーヒー漬けになるのはイヤだし上映時間も89分と短いので見る事に。そしたらどういうわけか、10分前のチケットブースでは残席僅かの表示で感が狂う。今どきのB級洋画でこんな盛況なのって珍しい。で、観賞。バックアップは小まめに取りましょう、と言う話。動画ファイルは壊れやすいしね。いや、これが面白かったのですよ。どうでもいいB級作品だけど、手を抜かず登場人物のキャラクターを描写していて、危険な状況に陥ってしまう事に説得力を持たせているわけ。ベイとかデルトロとかに爪のアカを煎じて飲ませてやりたい。で、そのキャラクター描写もあからさまでなく、繊細なところが好感が持てる。例えば、主人公の父親は高校の教頭で、卒業式の悪天という天気予報に気を取られて息子との会話をないがしろにしてしまうというシーンとか、いかにもありがちなシチュエーションだけど、この二人の冷淡な関係を過不足なく伝えていて、そりゃあ主人公はその後卒業式をさぼるよね、というのが納得できるわけ。いや、こんな事を文字で書いていてもよくわかってもらえないかもしれないけれど、映画で登場人物への感情移入が上手くできるかどうかってのを決めるのは、本題からは枝葉かもしれないけれども、こうしたささいな描写の積み重ねなのよ。ゆめバカにしたらいかんのよ。作る人も見る人も。ということで、大満足。そうかこれだけ面白いなら配給も手厚くなるし、お客も入るわね。最近は娯楽映画がどっかんバッタンばっかりだとお嘆きの向きに是非。どっかんバッタンも主観映像を交えるという仕掛けのおかげで水準高いのよ。

という事で、時間も潰せて子供も無事捕獲。帰ってきて、7日のうち6日間旅に出ていた一週間も終わり。子供は明日から学校なんだそうな。