海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

既視感

一日雨との予報だったので定例竹林調査が困ったなと思っていたけど、9時ごろに止んだので実験もできて、無事に調査にもいける。って、この時期は端境なので、求めている大人になったところの個体がいないことを確認するだけなのだが。一方、週末に長崎に行くのでお土産に身重のメスを採ることもする。大人になったばかりの個体と違って、サンプル瓶に落とした時コツンと手応えがする。5mgと20mgの違いをこの手は感じられるらしい。

ホントは今日は一日ウチ仕事のはずが、よんどころない事情でクモ採りから続いて大学へ。夜中まで某仕事。さらに、オレのせいじゃない不手際をオレのせいにさせられそうになる。他力本願もいい加減にせよと。

ヒトラーランド」を読んだ。1920ー30年代にドイツにいてナチスの台頭を目撃したアメリカ人による記録をまとめた本。時勢を鑑みるに、こういう本を読んで他山の石とすることには意義があろう。で、結論を言うと大変に面白い本であった。今に生きる人必読。当時の人々の書いた記録であるから、最初からナチスを警戒していた人もいれば、その危険性に全く気がつかなかった人もいて、今の状況と重ね合わせるに、日本が全権委任法直前である可能性はかなり高そうだとの思いを強くする。そんなことになっちゃったら大変なので、今の危険性は訴えていかないとあかんなあと思うのであるよ。ただ、突撃隊的なものが今の日本ではネットの中の活動を中心としているのはまだしもの幸いで、これがリアルでもっと力を持ち始めたら不味いよな、と、この頃のドイツのことを思うと心配になるのね。

どうでもいいけど、あんまり面白い本なので読み終わるのに半月ほどかかった。普通面白い本だとページ置く能わずで早く読めそうなものだけど、あんまりにも面白いと、ちょっと読むごとにその内容を反芻するのに時間がかかって一気に読めなくなるのね。

ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々

ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々