海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

箱から出して

私のところでは卒論のテーマは学生の自由に決めてもらっている。人生の役に立つかどうかわからない活動だ。せめて好きにやってもらいたいという考えからだ。だけど、学生の中にはどうにもこの自由というのが手にあまる人がいるようで、3年生の一年間かけても良いテーマが見つからない人には、希望があればこちらのネタを提供している。で、今年はギンナガの採餌行動をやってもらう人がいて、って言ったって女子大生だからギンナガの何たるかも知らないわけで、今日は裏山に登ってギンナガを見せてきた。数匹見せてから、あとは自分で探してみな、と、後をついていったら、1個体は自力で見つけたものの、少なくとも二個体は見逃した。大丈夫かいなと思うが、当人はもう問題ないという。まあ、こういう無根拠な自信は一般に若者の特権だから良いんだけど。単にその場を糊塗するためのものじゃないことを祈るよ。あと急がないと春世代の時期が終わっちゃうんじゃないかとそれも心配。

しかし裏山と言っても標高差数十メートルくらいしかないのに学生は息を切らしてしんどそうだ。こういうの見ていると、若いうちに体を作っておくのは大事だよなあ、と思うわけよ。