海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ささやかな勝利

二回生向け少人数ゼミの時間は野外で生き物使って実習的なことをずっとやってもらっているのだが、ついに今年その時間でギンメッキを扱うことにしたのである。網の上下非対称生ネタだ。本道も本道。私のネタど真ん中であって、これまでそういうのを使うのは躊躇っていたのだけれど、こないだからどうもギンメッキが熱い気がしていて、ここがチャンスかと思い。で、先々週に、網の形態測定を実演してみて、あとは勝手に探して測ってこいやー、と二週間やっている。二週間やると12人の学生でn=30くらいのデータになるので、それなりに解析にも耐えうるのであろうと。ただ、二週間で同じ個体を二度測っている可能性はないわけではないのだが、もうそこは目をつぶっておく。学生実習だからね。そしたら今日は学生の中で「なんかギンメッキが可愛く思えてきちゃった」とか発言する人が現れたので、そうかそうだろう相手のことを知ったら好きになるもんなんだよ、と強く主張しておいた。学生には是非ともこの経験を一般化して欲しいものである。