海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

アナトミア

火曜日は少人数授業が3コマ。そのうち最後の二回生向けのやつで、学生に実体顕微鏡渡して、なんでも良いから外から生き物とってきて観察しなさい、というのをやった。すると虫やら花やらコケやらとってくるのが常だが、今年はキノコをとってきてたのが新趣向だったな。胞子の出た後のブツブツを見てトライポフォビア発動する学生続出で面白かった。虫とか見てる連中は例によって悲鳴をあげてるので、叫ぶの禁止、とこちらがいうのもお約束だ。そんな中、飽きてくると枝毛の観察を始めるところまでお約束。ので、「まだ時間あるし他のもとってきなはれ」と促すと、素直に出て行った学生が持ち帰ってきたのが干からびたカエルの死体。どうすんのかなあと思っていると、解剖したいと言い出すわけ。あー、精密ピンセットならあるからそれでやってみますか?と渡すと、それで舌を引き抜いてみたり、お腹を開いてみたり。するうち他の学生も集まってきて、みんなで首を揃えて解剖の見学。なんかいつもと違うハイテンションと情熱を傾けていて、これはなんだ?胃袋か?とか言ってるので、適宜アドバイス。胃袋だったら中身出したら何食ってるかわかるかもよー、とか言ってみる。するとこれ卵じゃね?とかいうので、どれどれと見せてもらうが、いやこれ違うよアリの頭、だってこれ胃袋じゃん。なので、その旨言うと、学生たちは、本当かしら?と中身取り出して、ほんとだアリがいっぱい詰まってるー!こんなに食べてるのかー!とか盛り上がってる。ここに来てからこんなに学生が盛り上がるのってあんまりないことなので、こちらは感心して眺めている。しかしセミの頭であんなに嫌がってる女子大生たちが、なぜ平気でカエルの内臓捌いていられるのか不思議。