海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

会心の出来

今日の講義はプレデターの話から擬態へという流れ。二回前のベイブの時から賢い動物を食べる事の是非みたいな話が学生とのコメントのやり取りを介して続いており、その中で「豚を食べて何が悪いのか?と思っていたけど、確かにもっと賢い宇宙人が人間を食べようとしていると考えたら、わからなくなった」というコメントがあって、プレデターなんてこのネタにもピッタリじゃんねという。なんか話題が立体的になって面白い。そして今日の夜は、超チャレンジング企画であるところの「そろそろクモ映画の話をしよう」である。ということで、準備。紹介するシーンについてあれでもないこれでもないとDVDを眺めて回るわけ。そうこうしているうちに京都新聞さんから電話。先日のインタビュー記事が今日の夕刊に載るとのことで、ネット記事にもするのでクモの写真ないですか?とのこと。適当に見繕って送ってみる。で、こんなことやってると時間があっという間に失われていって、一番のネタたる「スパイダー・パニック!」の準備まで手が回らなかったよ!!まあしゃーない、なんとかなるわと思って、あと30分くらいで一乗寺に向けて出発だなあと思っていたら、なんか無茶面倒くさい案件が事務から舞い込んでくる。主任だからさ。げげー、と思って事務に飛んでいっていろいろ相談して一定の結論を得るわけだけど、つまりそれって明日オレ授業ないのに学校来なきゃ行けないわけ?しょんぼり。で、大学を出て京阪に向かう。途中コンビニによって京都新聞の夕刊を求める。一応どんな記事になってるか見とかないとね、と、、、うわあ一面じゃん!!ビックラこいた腰抜かすかと思った。5面目辺りに文化面ありそうじゃん。てっきりそういうところだと思ってたから、いきなり自分の満面の笑みに迎えられてビックリしたのなんのって。京阪の駅で拡げてたのが急に恥ずかしくなって、たたんでリュックに入れちゃった。と、一乗寺について、営業のT渕さんと雑談しながら機材のセッティング。すごいですね一面ですね、みたいな。で、結局お客さん何人来るんですか?という話になって、10人切るかなあということに。そのうち一人はヨメサンでもう一人も知りあいなのね。50人のハコでちょっとそれは寂しい。やっぱちょと苦しい企画だったかなあと思いつつ、いやでもオレは観客一人の自由集会とかやったことがあるのだこれくらいではめげないの、とか思っているうちにぼつぼつ人が来る。K大出版会のT垣さんが来られて、うわーそっちにも本書くって安請け合いしてたのにこれはプレッシャーかけられてるんだ、と思ったり、Y田さんのお嬢さんがやってきて、やっぱりうわーと思ったりしているうちに開始時間。話しはじめると、まあオレノリノリ。スパイダーマンの話から入って、当然サムライミ版なので、この研究室の様子がねめちゃリアルとかいう話になり、今日仕入れたばかりのネタであるところの、なぜクモが垂直な壁を上れるのか?という話をして壁に貼り付いて実演してみたり。次はクモンガで、これがネタの宝庫で、こいつが口から糸を吐くんだとか、でもヤマシログモっていて、って話をしたり、針を口から出して毒みたいなの入れるのいいね、とか言ってみたり、ゴジラの熱線でやられた振りするときに脚を曲げるんですよ、とか、グモンガってのもいるんだけどこれがクモじゃない、とか、もうこれだけで20分くらい喋った気がする。で、シュロブとアラゴグの話をしてからスパイダー・パニック!への流れで、巨大ハエトリがバイクを襲うところの爽快感ってあるよねー、って無茶盛り上がるの。で、ここまで持っていってから、でも怪物だけじゃないのよクモは、といってシャーロットのおくりものに行って隠れ帯とバルーニングの話で一時間半。質疑応答の時間で、ヨメサンがタランチュラに誘導できることを言ってくれたので、ドクターノーの話もした。これが、ボンドがタランチュラに踏みつぶすところで足の動きに合わせて音楽がジャンジャンジャンって鳴るのがいいのよ、みたいな話もできたわけね。すげえなこれ改めて書いてみると、自分で言うのもなんだけど、すごい面白い内容になってるじゃないっすか。お客さん8人しかいなかったのがもったいない。どこかで再演すべき。ということで、オレ的には大変盛り上がって、会も終わり、ヨメサンと2人になって、一乗寺も久しぶりやのう、とか言いながらもんじゃ焼きのお店に入って遅い晩ご飯とビール。一時間ほどいてからタクシーチケットで23時に帰宅したらば、玄関にさっきオレが壁に貼り付いて実演してたときの写真を使ったギャグビラが貼られていた!!oto何たる早業!!!当人の帰宅より早いなんて!!!電信おそるべし!