海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

収斂

去年、町の資料館が収蔵している足踏み脱穀機を借り出してきて、使ってみたのである。で、まあ結構使えることがわかったわけだが、それで調子に乗ったヨメサンが、これを使って脱穀体験イベントをしようと言い出した。なんつうか、農地保全は大事なわけで、それには農業してない人の理解が必要だから、こういう懐かしいことをやってみて親しんでもらうことができれば、理解に繋がるかもね、という目論見らしい。で、そのためにウチで刈ったイネを脱穀せずに少し残しておいて、宣伝して人を集めてみたところ10組の親子が集まったとのことで、今日は田んぼで脱穀と唐箕も使って籾だけにするのだそうな。で、私は基本何もしないのだけど、途中で写真撮影係として出かけていく役割をふられたわけ。で、ヨメサンが準備に出かけて、私はぶーちんの朝ごはんとか作ってまったりしていると、ヨメサンからメッセ。なんでも参加者にクモ好きの子がいるらしいので採集用の瓶を持ってこいとのこと。へー。と思って出かけていく。で、現地に着くと、なんか参加者がみんな楽しそう。天気は最高に良かったし、外で活動したいわな。で、場所はうちの田んぼじゃなくて知り合いの有機田んぼということで、まあやっぱりクモが多いんだ。どんだけコモリグモ走り回ってんねん、という。で、そのクモ好きの子と親御さんに色々サービスしていると、近くの水路に落ちないようにつけられている柵の上にもたくさんコモリグモがいて、お尻あげてるじゃん。バルーニングじゃないですか。ははーん。稲刈りの終わった田んぼの藁の中でのんびりしてたのに人がたくさん現れて周りを踏みまくってるもんだから逃げようとしている個体多発だな、と思うわけ。すんません、だ。で、私は写真撮影係だけど、人を写すだけだと思ってたからTG5とか持ってきてなくて、ヨメサンのiPhoneで撮影してもそれほど大きく撮れるわけじゃないのね残念。まあでもなかなか良いものを見た。で、帰り道。今日は町で一箱古本市をやっているので、出店している某氏に会いにいく。で、今日はヨメサンが向こうで脱穀イベントやっててー、みたいな話をしていると、近くにいた某氏の友人と思しき人が、私も昔北九州で同じようにやってた、とおっしゃる。7畝を2人で、っておっしゃるので、「それ結構大変じゃないですか。ウチは夫婦で2畝で、これくらいならできるけど、この3倍になるときついよねー」とか言ってたんですよ、と話してみる。Y田さんのところがウチの2倍ほどはあるらしく。その辺が限界じゃないか、という話もあったからね。すると「大学のゼミだったので手伝いはいたから」とのこと。なるほど。「いやー、それにしても、手作業とかだと除草が大変でしょう」と言うと「赤米なので強いはずだからあんまり除草しなかった」と答えが。で、私だ。ん?北九州?大学のゼミ?でわざわざ赤米???それひょっとして、と思って「そのゼミはひょっとして文化人類学のゼミでは?」と聞いてみたら、ビンゴだった。ということで俄に盛り上がって、昔教養部に突如現れた3階建てのキリンの壁画の話などする。世間は狭い。それにしても界隈の人はみんなコメを作るのか?