海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

SPM

朝、ヨメサンが「今日の議案質疑での原稿を添削しろ」というので、むういつもこの人は人使いの荒い事だと思いながら3つほど添削。1つにいたっては、相互に関連のないアイデアを記したメモ文のようなものが羅列してあるだけで、うんうん言いながら意味が通り主張のある文に整形。さすがにこんなの初めてだが、なんつうの、適当に材料放り込んだら素晴らしい製品勝手に作ってくれる道具ってドラえもんにありそうだけど、自分が其れの文章版になった気持ちよ。センテンスプロセッシングマシーン。つうことで、大学に。最寄り駅につくと昨日の台風で線路に不具合があって運休中と言われて阪急に回るも来た電車に乗ったところでどこかで架線に何かが飛んできたとかでこちらも止まっちゃう。結局研究室に着くまで二時間弱かかったよ。で、いくつか事務処理しなきゃいけない事があったので、いろんな部署を尋ね歩く。1人くらい「昨日の新聞見ましたよ」とか言ってくるかと思ってたけど、何もなし。もう誰も新聞読んでないのか、それとも毎日新聞だったからか。

ヨメサンの手柄

ということで、毎日新聞に記事が出ていた。

mainichi.jp

案の定、内容が微妙に事実とずれていたので、昨日補足の記事を書いておいてよかったと思うわけ。記事だとまるで私が主導してこの件に当たったかのように読めるけれども、そうじゃなくて今回はヨメサンが廃棄の危険に気付き情報公開請求したのね。私の功績としては昆虫相リストが欠けてることに気付いたことだけで。それが記事本文では、ヨメサンたらただの「妻」扱いで名前も出してもらえなくて、彼女的には憤然とするわけよ。いやそういう事もあろうかと最初取材の申し込みがあった時に、ヨメサンに「あんたに振ろうか?」って聞いたんだよね。で、いらないということで私が取材窓口になって記事がああなったと言う事だな。ちなみに、ヨメサンがこの件に気付いたきっかけというのが篠山で就農した若い友人を訪ねたときに、その畑にわんさかトノサマガエルがいて、そう言えばウチの町にもいたはず、と、全動物相調査の話を以前に聞いた事を思い出して、確認してみようと思ったからなんだな。いろんな事が繋がっているのね。

ということで今日は大学も議会も休みと言う事で、朝からこの記事の関係でいろんな人とネットでやり取りを続けていたのだけど、そうこうしているうちにだんだん風が強くなってきて、あれもうこれはレトリックなしに命の危険さえ感じるような強風。窓の外のゴーヤネットは全部崩壊して、今何か窓に飛んできたらガラス割れるわ、薪ラック大丈夫かしらとか不安に感じていると、その向こうに見える近所のおウチの物置のトタン屋根がバタバタしているのが見えて、ギエー恐ろしい。と思うと、そのうちの人が出てきて屋根押さえようとしてるじゃん。やめてー。瞬間停電も何回かあり、恐ろしい一時間ほどを過ごしたのであった。なんか最近台風に襲われる度に、こんな強い風経験するの生まれて初めて、って感じるんだけどホント大丈夫かしら。で、夕方風が治まったのでヨメサンが町の様子を見に行くというので運転手として同行するが、木が裂けてたり壁が崩壊してたりシャッターがめくれ上がってたり、かなり被害が大きかった様子で、ウチはゴーヤネットが落ちたくらいでラッキーだったのね。

Supplementary material

研究室で論文を書いていると、事務から一斉メール。台風接近で明日は1日大学に出てくるなとのお達し。朝10時でJRが止まるという話だし、順当な判断で素晴らしい。10日ほど前も素早い判断で素晴らしいと思ったものだが、これが授業のない期間だからできるのか、授業があってもこうなのか。後者であれかしと思うわけ。

夜、某新聞の記者さんから連絡。こないだから取材を受けていた、ウチの町が6年前に業者に委託して行った動物相調査結果の保存管理の不始末の件が、とうとう明日紙面に載るという。

ということで、もう一度この件おさらいしておこう。町は環境基本計画を作るために、6年前に2000万円程の費用をかけて町内の動物相の網羅的調査をしたのである。脊椎動物、昆虫、淡水ベントスに土壌動物まで2600種を超える種がいることを調べ上げた立派な調査だ。この手の調査はそうそうどこの自治体でもやってるわけじゃなく、その結果はこの地域の生物多様性を捉えた貴重な基礎データだ。

ところがこのデータが掲載された調査報告書が、町の文書管理規程によるとわずか5年しか保存されず、その後はいつ捨てられてもおかしくない状態だったことをヨメサンが発見したのである。確かに環境基本計画には、この調査結果の概要が記されているのだが、そこに載っている情報だけが必要ならば、2000万円もかけた網羅的調査までしなくてよかったはず。予算の無駄遣いと言われかねない。もしそうでないならば、いや私は網羅的動物相調査は意義のあるもので決して無駄ではないと思うのだが、そうであればちゃんとそのデータは大切に保存して有効に活用すべきだ。5年しか保存しないなんてありえない。

幸いこの報告書はまだ捨てられずに書庫に眠っていることがわかったので、ヨメサンはこれを情報公開請求して複製し自分でデータを確保しようと考えた。そうしておけば、博物館なりに送ることで保存のめどが立つからだな。しかしこれ枕より分厚い大部なもので全部をコピーするのはとても大変。カラーコピーだと何万円もかかる。ということで重要な部分だけ保存しようということになり、どこが重要か判断しろとヨメサンが私に命じて来た。ということでヨメサンと報告書を読んでみたらば、全体の8割を占める昆虫1999種のリストが報告書に載ってないことがわかったのである。報告書本文には昆虫相の概要の記述があり巻末にリストを掲載したと書かれているのに、巻末に何もないのだな。

これはヤバイ業者が報告書作成時にミスったに違いない。ということで急いで役場の人に頼んで業者の手元にデータが残っていないか調べてもらうようお願いした。で、どうなることかと祈るような気持ちで待っていたら、半月ほどして役場から連絡があり、紙の報告書と共に納品されていたCDの中から昆虫相リストが発見されたとのこと。最悪の事態はまぬがれた、とホッとしたという(ちなみに私が1番欲しかった造網性クモのリストはなかった。どうやらそもそも調査さえされていないらしい。なぜだ?)。ともあれ、これは行政が欠陥のある報告書をそのまま受領しただけでなく6年間ずっとそのことに気がついていなかったということだ。ちょっとこれは杜撰といわれても仕方がない。

ヨメサンがこの件に最初に気がついたのは5月のこと。町の名誉のために付記しておくと、6月議会でのヨメサンのこの件に関する一般質問で行政は問題に気がついて、データをしかるべき機関に送って保存してもらえるよう計らうことにしたようである。ちなみに今日から始まった9月議会では、ヨメサンが昆虫相リストがなかったことについて(これがわかったのは7月)、改めて一般質問したところ。1日早く記事が出てればドンピシャだったのに惜しいことである。

賢い奥様

昼間は密議。夜は明日から9月議会で初日に一般質問があるヨメサンの代わりにおさんどん。豚肉となすの味噌炒めとニンジンのきんぴら、小松菜とベーコンの炒め物を作った。中華鍋三連発。これで一時間かかるのがオレのダメなところで、ニンジンの千切りはスライサー使っているのにこれだ。きっとまだまだムダな動作があるに違いない。目指せ一時間きり!

本職は動物行動学者

午前中は8月初めにヨメサン他有志が東京に出かけてみてきた都市農地活用事例の報告会。ろくすっぽ宣伝もしていないのに30人ほど集まった。すご。午後は久しぶりの辻元の国政報告会。ヨメサンは大阪市博で開催のこれまた農地の機能についての講演会を聞きに行ったので私が代わりに出るのだな。辻元さんパソコンみるのに眼鏡かけてた。で、ちょっと立憲民主には思うところがあったので、アンケートでぼわーっと意見具申してきた。伝わりますように。その後、ヨメサンじゃない町議さんと町の公文書管理の不備についてディスカッション。9月議会の委員会質疑のネタにしてくれるとのこと。

オーバーフロー

うわあああ隣町で10月にやる予定の子供向け観察会のタイトルと内容を送る件、火曜日が締めきりなのをすっかり忘れていて、朝起きて急いで案を作って9時になったら即隣町の役場に電話して平謝り。ごめんなさいごめんなさい。で、今日はウチで原稿書きと思っていたのだけど、MacBookはないしデスクトップは暑いしでやむなくiPadで書いてみる。案の定なかなか進まない。そうこうしてるとお客さんは来るしでますます進まない。まあこんなときもあるか。ってか最近こんなのばっかかも。夕方最寄り駅の本屋さんで秋に予定のお話し会の打ち合わせ。

ヨメサンの青春

つうことで大学に出て、修理の手順について事務に確認して、大丸横のアップルストア京都に。ちゃんと予約していったのに20分も待たされた。向かいでオッサンが怒ってたけど、開店直後とは言え他の店での経験が利用できるはずで、どうしてこうなるのか不思議。で、当たり前のようにロジックボード交換となるのでそこはスムーズだったのだけど、研究費で修理代を払うために必要な手順を整えるのに少し手間がかかった。とはいえこちらの条件をできるだけかなえられるようスタッフさんが奔走してくれて助かる。どうでも良いけど私についたスタッフさん、中国系で日本語ネイティブでない方の様子。それでコミュニケーションが少しぎくしゃくしたけど、なんでオレに日本語ネイティブでない方をつけるかなあと少し考えて、そうかオレのApple ID、名前をアルファベットで書いてるからだと気がつく。修理の手続きも終えて今月いっぱいで使えなくなるタクシーチケットが手元にあるので、もったいないからタクシーで帰ろうとMK一台呼び止めて、遠いけどよろしく、って言ったら、今から会社の行事があってそこまで遠くにいっちゃうと帰ってこれないから替わりを呼ぶと言われてしばし待つ。そういうことってあるのね。ってか呼ばれた運転手さんは行事出なくていいの?で、夜。ヨメサンが9月議会を目の前にして、6月議会の議会報告をポスティングに行くと言うので車で送迎。今日ポスティングするのは大規模マンションなので、入口でヨメサンを落としてしばらく他所でヨメサンが入れ終るのを待ってから再び拾いに行くという手順。今日はその町の間にガソリンを入れて、最寄り駅の本屋に寄って暇つぶし、と思ったらば、松原さんの新刊が置かれていた。曰く「カラス屋、カラスを食べる」。むむむ、そう言えば昔ヨメサン松原さんについてカラスの研究するかもと言ってた事があって、カラスの肉を食べたんだとか言ってたな。さては、と思って中をパラパラ見てみるとタイトルエピソードの主要人物として登場してるじゃないですか。本屋の人達とかーっと盛り上がってサクッと本書を購入。ヨメサンにも見せたら大喜び。よかったねえ。