海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

イノベーション

授業準備でオンデマンド動画に修正すべき点がないかどうかチェックするわけだが、これが時間がかかってうっとおしいということは既に書いた。が、必用は発明の母であって、15本ある動画のうち5本くらい見てもうどうにもいやになったところで、ピンと来たのである。今やAIの時代だ。動画をAIで文字起こしして、それを読めばもっと早くできるし、自分の声を集中して聞かなきゃいけないっていう耐えがたい作業もしなくてすむじゃん。なんつうか聞いてるのって楽しくないから、フッと気がつくと別のこと考えちゃって何やってるかわかんなくなるんだよねえ。文字読んでたらそんなことは起こらない。しかもオンデマンド動画はゆっくり喋っているから文字起こしの精度も高いぞ。あー、こんな素晴らしい方法を思いつくなんて、オレってばなんて天才なんでしょう。

下請け

U丸さんのところでは志ある高校生を角って研究活動をしてもらってそれを支援するプログラムがあるらしい。高大連携なのか青田刈りの一種なのか知らんが大変なことである。で、どうやらこれはSSHが大学を頼ってくるのとは違うみたいで、なんというか高校生の教育は高校に任すのが筋なのではないだろうか?という疑問が湧くのだが。。。それはともかく、クモの網の作り方について調べたいという人がいるのだそうで、U丸さんが「それならアドバイスをしてくれる適任者を知っている」ということで私のところに話が来たわけ。確かにそのテーマなら日本ではそうならざるを得ないであろう。で、何年かに一度は私のところにそういう話が来るものであるから、こちらも慣れたものであって、ほいほい引き受けて、今日Zoomでお話をした。で、先方タブレットで繋いでいたらしく、ディスプレイ側のカメラじゃなくて背面側のカメラしかアクティブにできないということで、先方の画面が移らない状態で話をした。ので、向こうの反応がイマイチよくわからなくって、そういう時の私って伝わってるのか不安になるからひたすら喋りまくることになるのが通例で今日もそうだった。で、喋りすぎたと反省する。なんせこちらはこのテーマに関してはプロ中のプロであって、それが喋りまくった時には、周りを置いてきぼりにしてしまうこと必定である。あとからU丸さんには、それで良かったと思うと言ってもらえたわけだけど、いやあ、やっぱりもう少し高校生さんに話をしてもらう方が良かったと思うのよね。全部タブレットのせいだ。

ピストン

上の子が友人と二人で屋久島に遊びに行くと言う。まだ私も行ったことがないというのに。LCCで鹿児島に飛んでフェリーだそうで、朝が早いとのこと。6時16分JR駅発の電車に乗って関空へ向かうとのことだ。で、我が家ではぶーちんのコロナ感染を受け、慎重にふるまってまだ家庭内隔離を続けている。つまり5時台に上の子が起きて1階で活動を始めると、当然に目が覚めてしまうわけだ。やむない。で、外は大雨。上の子には旅の荷物だ。しかたないから車で送っていく。6時10分発。2分で駅につき上の子を降ろして帰るのだけど、家から駅までの経路には1か所一方通行の場所があって、帰りは回り道をする必要がある。で、阪急の駅前を通過した時に、上の子のお連れさんの友人がこの大雨の中傘を差して歩いているのを発見。目が合った!ので、急遽ロータリーに右折して入ると彼もこっちに来る6時13分。「っていうか16分の電車じゃないの?」「間に合わないから次のかなあ、と思って」「なに?!いや、今なら間に合うはずだ。早く乗って!!」と、JRの駅に取って返して6時14分。「余裕じゃん。気をつけていってきてやあ」と言って無事送りだしたのである。一日一善。ところが、後からヨメサンに入ったメッセによると、飛行機乗り損ねたらしい。なんでも南海電車が信号トラブルで遅れていて、時間に着かなかったそうな。えー?と思って調べてみたら、トラブル発生は5時台。なんていうことなくわかった時点でJRで行くようにしさえすれば間に合ったはずなのに。。。新今宮で気がつけたはずだ。。。こういうところで旅慣れてないことが露呈するのであるなあ。結局夕方の便に追加料金はらって載せてもらうことにしたのだそうな。8時から16時まで関空で時間を潰す。。。悪夢である。ところで今日はヨメサンの議会最終日で、見せ場があったそうだ。っていうか、もうウチの町ダメなのでは?

悪習

基本的に職場の飲み会には行かないことにしている。古巣では遅くまで国分寺で飲んでも歩いて家まで帰ることができたし、なにより面子にも恵まれて楽しかったけど、こちらではなんか話題がつまらないし帰りの電車も気にしなきゃいけないしで、最初はつきあいで参加したこともあったけど、ある時から、もう行かない、と決めて、以来心穏やかに過ごしているのだ。とはいえこの時期の送別会ともなると、さすがに人倫にもとるような気がしないでもなく、送られる人との関係によってはたまに参加したりしていた。そんな中の2020年からのコロナ禍は職場の飲み会が全部なくなって良かったのであるが、最近復活してしまって、もうやめればいいのにと思うのだけど、どうして人は惰性を続けることにこんなに血道をあげるのか。で、今日は今年度最後の会議が4つもあってその後送別会があって、ふけるべきかとも考えたのだけど、迷っているうちに出ませんといいだすタイミングを逸したので参加してみた。結果、私は筋の通った話か突飛な話かのどちらかを聞きたい、ということが自覚された。でないと楽しくない。で、楽しくないお酒は飲みたくないのね。

マシューの成熟

そういえばすっかり書くのを忘れていたけど、先週の月曜日の夜にシネコンに行っていたのだった。「ARGYLLE/アーガイル」。登場人物が勝手に動きだすってあるよね、という話。いやー、なんか面白いのかねこれ?とオッカナビックリで見に行ったのだけど、強烈に面白かった。マシュー・ヴォーンのマスターピースではないかこれ?なんといっても、眠たそうな目でダサい衣装によたよたの体、というどう見ても冴えないオッサンだけど実は優秀なスパイという設定の勝利。アラカンとしてはもう応援せざるを得ない。しかも女性側の主人公も下半身でっぷりであることを隠そうともしないわけ。でも、この二人が荒唐無稽な大暴れをするわけですよ。控えめに言ってもサイコーでしょ。で、また脚本がきっちりきっちり伏線をひいては回収するという丁寧なお仕事で、私はこういうの最大限評価するわけ。もちろんお話としてはデタラメで御都合主義なんだけど、でもそれがお話というもので、伏線を引きさえすればすべての御都合主義は御都合主義の地平を乗り越えていくものであるよ。素晴らしい。で、マシュー・ボーンでスパイ物というと、キングスメンなのだが、あの第1作で頭ポンポンするどぎつい色で構成されたシーンがあって、あれを見た時に、斬新な絵で感心するけどそういう表現をする必然性は薄いよな、単にやりたかっただけってなら品がないよな、と思ったものです。で、今作でも同じようなどぎついシーンがあって、でも今回はきちんとエモーションと対応していて、しかも、伏線の回収にもなっている。そこでのサム・ロックウェルの緩んだにやけ顔のアップを見て泣けてきましたよ私は。いやマジで泣ける。オッサンのその気持ちよ。つうことで、エモーションに裏打ちされたシーンこそ娯楽映画の背骨である!っていうか、オレ、マシュー・ヴォーンの監督作ほとんど見てるのね。お気に入りだったのか!

bad feeling about this

朝から雨。こういう日はウォーキングノルマをどうやって達成するかが課題となる。で、天気予報によると夕方にはやむということで、実際16時前には上がったのである。じゃあ散歩に行くべいかあ、と思ったらば、上の子がドラッグストアで買ってきて欲しいものがあるという。お安い御用なので引き受ける。近傍のドラッグストアまで往復4km。少しノルマには足りないが、それはあとから追加すれば良い。で、出かけていくとピッタリ御所望のものが無いじゃないか。しからば、とさらに1km弱多めに歩くホームセンターの薬コーナーに行けばいいんじゃないかと考えてさらに歩く。と、物があったので、ホクホクと帰る。1km追加したことで、ノルマにもかなり近づき、あと5分くらい家のまわりをウロウロすればノルマ達成である。と、帰宅するまでの最後の交差点で、ちょっとだけ遠回りしようかなあ?と考えて、しかし何かイヤな予感を感じて、まあこういう時のフォースのお導きには従うべきだからそのまま帰ってきて、玄関に鍵を突っ込んだ瞬間だ。17時から某NPOの理事会がZoomで開かれることを思い出した!!時計を見ると17時2分!うわー、久しぶりにZoomすっぽかしをやらかすところだった。っていうかもう微妙にやらかしている。と、慌てて家に上がってzoomを立ちあげると、まだ始まってなかった!うヘーギリギリセーフだ。ということで何事もなかったような澄まし顔で参加。発言ゼロで会議を済ませたのであった。

解離

気がついたらもう3月も下旬じゃないですか。オレの幸せな季節の終わりが近づいている。。。こうなってくるとやらなきゃならないのは授業準備だ。今や立ち講義はすべてオンデマンドのオレである。授業開始前にすべての準備を終わらせるポリシーであって、この時期の作業にかかる労力が大きくなっている。ので、もうそろそろ始めなきゃ。ということで、LMS上の設定をちまちまやる。ある程度は去年のコピーで済ませられるのだけど、日程とか一つ一つ変更していかなきゃいけない。数えてみると全部で90箇所の日程の設定があることがわかってどんよりする。数えるヒマがあったら設定しろ、って話だけど、いやなことをしなきゃいけない時に、そのいやなことを客観的に見る行為が、いやなことをすることから被る精神的ダメージを軽減してくれるのは人生の真実であるからと思って数えるのである。癒された。しかしこれは序の口なのであるよ。この次に来るのはオンデマンド動画のチェックだ。一応、毎年、喋ってる内容を全部チェックして、情報が古くなってたり言い回しが不適切であったりしたら、そこを修正するようにしているのだ。動画はkeynoteで音声をパーツごとにオブジェクト化して作っているから一部修正も簡単なのである。が、チェックには動画を再生するための時間が必要で、倍速再生したとしても、時間が溶けていくのは必至である。いやだなあ、と思って今日は取り掛からないことにして伸ばし博士に行った。癒された。