海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

親バカの極み

親バカの極みと言えば、子供のビデオを撮る事に尽きると思うのだが、どうせなら本当に極めたいもの。というわけで、今日は撮りためたビデオを編集した。そういえば、お産した病院の看護婦さんに「ビデオなんて撮ったって二度と見ないくせに」とか言われたもんだ。


これでも私は学生時分に8mm映画制作に明け暮れていた人間である。8mmといってもビデオではなくフィルムの時代。名機ZC-1000を操ったりセロテープのようなものでしこしこ編集していた口だ。大学院に入ってからも、かの日高敏隆大先生の退官記念ビデオを作ったり、友人の結婚式用のお祝いビデオを作っていたものだ。今だって動物行動の映像データベースみたいな仕事にかかわっていたりする。


で、今は昔と違ってデジタルの時代。編集なんてiBook上でさらさらさら。フィルムの時代は曲の途中の盛り上がりを映像の盛り上がりと同期させるために、その曲をどの時点で流し始めるかを逆算しなくちゃいけなかったりして大変だったが、今では適当にペーストしてグリグリ位置を調整するだけで良い。なんて便利な事だ(ちなみに昔はどうやって同期させたかと言うと、映像の盛り上がり部分からフィルムを逆再生させ、同時に曲を頭から再生。曲が盛り上がったところのフィルム位置を記録して割り出していた)。


いや、しかし編集と言うのは本当に面白い。タイミングを調整し、組み合わせを変える。いや、組み合わせを変えると言うのも、結局時間順序をいじっているわけだから、結局のところ編集と言うのは時間と戯れる事に他ならない。そして、そのことによって意味を産みだすのだ。


さて、できたものをCDに焼いていろんなところへ送り付ければ親バカも完成である。ふふふ。