海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

記述式試験

今日は受け持ち講義の試験。試験が終われば採点というわけで、答案用紙の前で途方に暮れる。採点というものは試験が終わった日に手を付けないと、ズルズル締め切りまで先延ばしになるものであるから、いつまでも途方に暮れているわけにはいかない。えいやっと始める。


で、試験はほとんど記述式。記述式の採点は始めたら一気にやらないと基準がぶれてしまうので、逃避に走りたくなる気持ちをなだめつつなだめつつ作業を進める。毎年同じように講義をして同じような試験をしているのだけど、今年は特に出来が悪い。


出来が悪い記述問題への解答といえば、とにかくキーワードを適当に並べて、よく言えば当たり障りの無い、悪く言えば中身の無い文章を書いてくるものだ。これって、わからなくてもとにかく何か書けっていう、試験対策型の教育をたたき込まれている結果なのだろうな。試験の時にだけこういう反応が出ているのならよいが、学生さんと話したりしていると、どうもそうではないような気がする。つまり、何かわからない事に直面したら(つまり問題に直面したら)、じっくり答えが出るまで考えるのではなく、とりあえずいきあたりばったりな反応をする癖が生活のあらゆる場面で出てきているのではないか。


と考えて、間違った事書いたらマイナスの点をつけてやろうかと思ったが、そんなことしたら全員落とす事になりそうだったのでやめた。今回は出血大サービスモードだし。