海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ユーレカ

締切りギリギリで出生届を提出。でも住民票をもらい忘れてたので、明日もう一回市役所に行かなきゃ。

今日はMぺさんに来てもらってこないだの論文作成の続き。いや、日本有数の数理生物学者たるMぺさんを前にして私ができることなどあろうはずがなく、Mぺさんの言うことを私はウンウンと聞いているだけなのである。で、モデルの適用範囲を拡張する試みがどうも上手く行かなさそうという話になる。こちらとしてはパラメーターがどんな場合でも、ただ一つの結論が導かれるというのが都合が良いのだが、解析してみると二つの場合があって、かつパラメーターがどの状態になればどちらの場合になるかがはっきりしないために、強い結論を導くことができないという。

しょぼんとしたが、理解していないというのは強いもので、「本当にできないんですか?ああしてこうしてこうならないんですか?」などと全くトンチンカンな事を言い募ってみる。するとアラ不思議、突然Mぺさんがピンと来た顔をして、「あれ?つまり、二つの場合の片方の時って言うのは、考えなくてよいのじゃないか?」と言い出した。で、話していると、どうも数学的には二つの場合があっても、生物学的には一つの場合しか意味がないらしい。ということで、満足な結果を得ることができた。今日は大進展。

Mぺさんの言うことによると、二つの場合が分かれる条件は定性的には最初からわかっていたのだけど、今回の問題についてはそれだけで十分だということには気づいていなかったとか。で、気づいたきっかけになったのが私が適当にMぺさんの言うことを言い換えた、その言い方だったらしい。私は、おそらくMぺさんの考えていることをちゃんと理解していないで喋っていたわけで、つまり誤解ベースの会話が閃きを産んだという、創造性と非論理性は相性がいいという話。