海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

対決

来週の授業の下見に電車で15分ほどの雑木林に出かける。薄暗い林の中を歩いていると、頭上にハシブトガラスがやってきてギャーギャー鳴く。すると少し離れたところでもう一羽が鳴き返す。不穏な雰囲気である。むむ、と思い歩を進めてみると、一羽が枝から枝へと飛びながら私の頭上にピタッピタッと留まり続ける。間違いない、彼奴らは私にプレッシャーをかけている。

むー、カラスごときに道を変えさせられるのはシャクだ。であるからして、こちらも敵をにらみつけ、ピリピリと緊張感を放射しつつ更に歩くと、カラスはこれ以上ついてこなくなった。フフフフどうだにらみ合いなら負けないぜ、と思った瞬間、住宅地に出てしまった。これじゃあ下見にならないので、今来た道を引き返さなくてはならない。ひるむ私。しかしこちらも万物の霊長だ。もう一回無事に通り抜けてやる!

上方のカラスをにらみつけながらじりじりと前進。奴も一度行ったかと思ったらすぐに引き返してきた私を警戒しているのか、鳴くことも控えて近づいてこない。そのうちに奴は動きを止めて、私の後方に。「よし危険なゾーンは終わった。さて急ご、、」と足を速めようとしたその瞬間だった。安堵した私を見透かしたように後ろから私の頭をかすめて奴が!ヒーッ、ほうほうの体で逃げる私。完敗だ。。。