海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

イヤミのつもりじゃないんだが

昨日の夜、ヨメサンが9度近くまで発熱したので、今日は最低限のクモの世話(といっても3時間くらいかかったが)だけで、後はお休みと言うことにして子供の世話。以前から下の子が隣の大学で行われている発達心理学実験の被験者になっていて、今日が実験日だったもので連れていく。この手の実験方法は、何度も本で読んだりしているが、体験したことは無かったのでちょっとワクワク。親と一緒に防音の施された小部屋の中に座り、最初にランプをいくつか点灯させ、その方向をちゃんと見る事を確認した後で文章を読み聞かせ、さらにその後で、文の中に出てきた単語をランプの点灯と共に聞かせて、その時の注視度合を測定し、単語の違いによる効果を比較するという。被験者になることの同意書にサインさせられ薄謝も頂き「うわー、本に書かれている通りであるなあ」と感じ入る。さてでは早速実験室に、というところで一緒に来ていた上の子が一人にされるのがイヤだと泣き出す。しばらくなだめるもののダメ。で、人見知り一つしない下の子が助手の方に抱かれて実験と相成る。あー、私も入れてくれー。

ところが始めてみると、音声プレイバックにトラブルが発生したらしくて、最後の段階で中断。「やっぱりこの試行は捨てられるのでしょうか?」と聞くと、そういうことのようである。読み聞かせから数分以上たつと、もうその言葉を覚えていないので実験にならないとか。この頃の赤ん坊の記憶ってのはそういうものなのか。で、あきらめて実験者の方と雑談。「サンプル数とかどれくらいなんですか?」と聞くと「24人です。大体このタイプの実験だとそれくらいあれば論文になるんですよ」とお答えが。「へー、こちらの業界ではそれくらいが必要ですか」と返すと、「ぎょうかい?!」と先方の声のトーンが少し上がった。

てな話を夜に少し調子が良くなったヨメサンにしたら「あんたは本当にイヤらしい質問の仕方をするよ」と言われた。