海の底には何がある

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動物のしつけじゃあるまいし

学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒


秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。

従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。


元検事で弁護士でもある小泉理事長は、「ニートやフリーターなどの問題は、学生のモラルやマナーの低下も一因ではないか。学生の服装や頭髪の乱れは、大学や本人の評価にもつながる」が持論。
真面目に言ってもせんない事かもしれないが。。
まずここでは、「モラルとマナーの低下を食い止めるために、それが現れであるところの乱れた服装や頭髪を禁止する」という原因と結果の混同が見られる。さらに、この教育を受けた側が身に付けるのは、罰を避けたり自分の金銭的利益を得るために行動するという習慣であり、モラルの向上には繋がらないだろう。にも関わらず、このような発想が出てくるのは、目的と手段を混同しているからだろう。高等教育の目的の重要な一つは、このような混同を起こさないような思考方法を身に付けることなのだ、と考えれば、この件のナンセンスさが一体どこにあるかがわかってもらえると思う。