海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

指さす先

フト思い立って、朝に上の子を幼稚園に送っていく。お母さんたちでごったがえする園内に入っていくときには、少々緊張した。親の緊張が子に伝わるのか知らんが、上の子も下駄箱の前まで来てクルリと引き返して「帰る」とか言う。何とかなだめすかして、こないだの土曜日の小屋作りの時に下の子が粗相して使われていた着替えの補充を終えると、上の子に「早く帰れ!」と追い返された。どうも自分だけ父親に連れられてきたのが恥ずかしかったと見える。

で、研究室へ。昨日交換したギンメッキのうち4個体が網を張ってくれたので実験。それが終わってから、5月に長崎で撮影してほかっておいたゴミグモの捕食行動のビデオの解析についに取り掛かる。iMovieHDでもって必要なシーンを抜きだしてくるわけだけど、ここで驚愕の事実判明。呆然とする私だが、今日は他にも書く事がいっぱいあるので詳細は明日。

午後からは8月の終わりに見つけたゴミグモがたくさんいる場所に出かけて様子を見てみるつもりだったのだけど、さて行くべえと思った時に、お昼にも関わらずギンメッキが二個体造網中である事を発見。仕方がないので終わるまで待って、こいつらにも実験をしたので、予定より一時間遅れで出発。着いたら4時15分で、そこは5時に閉まってしまうというので、慌てて見て回る。こないだと同じくわんさかいたので、来年にはフィールドとして使える期待が高まってきた。

ホッとして、次は上野原へ。来週末の学会のポスターを例によって印刷させてもらう。MぺさんとY田さんと話していると、Mぺさんが向こうの方を指さして「アメリカが」とか言うので「その方向は本当なのか?」などと突っ込む。その後、
アメリカも広いから適当に指させば当たっている可能性は高い」とか
「そういえば、地球は球体だから指さした方向はぐるっと回って元へ戻ってくる」とか
「いや、正確な球形じゃないから、指さした方向は地球の表面をズレながら巻き続けて、全表面を覆うに違いない。だから、適当な方向を指させば、地球のどの場所でも示す事ができる」とか
「地球の形状によってはアトラクターができるんじゃないか?」とか
「そう言えば昔、長方形の枠内で線を反射させ続けて、全面を覆うにはどうしたら良いかと考えて、そしたら友人に線の傾きが無理数だったら良いんだよと言われた」とか
「枠の縦横比は関係ないのか?」とかの
ヨタに興じていたわけだ。なぜ指さし方向が重力で曲げられるのか?等のツッコミはヤボと言う事で。

さらに、私はMぺさんが動物行動の映像データベースに登録したカモの餌食いと水飲み行動の切り替え行動の変異について、最適採餌理論に基づいて説明するという授業をしているわけだけど、当のMぺさんがこの現象について全く別の理論で説明する論文を書いている事について教わった。ひえー、来年から講義の中身変えなきゃいかん。

印刷も無事終わり帰るわけだが、途中八王子インターは昭島のMOVIXまで10分の距離にあるのである。折角なのでMぺさんをさらって、「16ブロック」。善行施すべし、という話。