海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

石の上

もう20年ほども前、大学院入試の面接でKナベさんに「研究者になる上での君の長所は何か?」と聞かれ「辛抱強さです」と答えた事を思い出す今日この頃。どんなに網を張らなくても、クモが外にいる限りは採ってきて実験を試みなくてはならないと思うのである。単なる貧乏性とも言う。

で、秋も深まり密度も減ってきて勤務校のキャンパスだけでは数が集まりにくくなっているのだけれども大丈夫。ウチの隣の教育大学は国立だけあって単科大といえどキャンパス広大、緑も豊富。と言う事で、上の子を幼稚園に送っていって帰り道に採集することに。終わって、今日も晴で日差しの差し込む南向きの我が研究室に出向くと、もうダメだと思っていたクモたちがワサワサ網を張っていた。温度のせいだろうか。ともかく狂喜乱舞。やはり辛抱強さは長所であると言う。後もう少し、後もう少しだけ私にデータを。

岩手の学会で喋るのを見送る。5日間ある会期の初日に幼稚園の卒園式があって、最終日に従兄弟の結婚式が入りそうな様子。この状況で講演申し込みするのはあまりにギャンブルと言えよう。大会が大きくなって全期間フルにスケジュールを確保するのが難しい人が増えてくると、どうなっちゃうんだろうか。それでも聞きには行きたい。冷麺焼肉わんこそば。