去年の春ごろこちょこちょやってたシミュレーションを引っ張り出してきた。半年も経つと何をやっていたのかすっかり忘れてしまっているので、いや、コードに説明を書いてはいるのだけど、半年も経つと読んだってさっぱりなんだよ!というわけで、自分の書いたコードの解読で終わる一日。アホみたい>オレ。でも、そうしているうちに新しい事を思いつくんだよこれが。
「自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来―」を読んだ。テロやら侵略やら内戦やらの原因はイデオロギーや宗教にあるのではなく、これみな若者コホートが人口に占める割合が高い状態、すなわちユース・バルジから来るということを執拗に主張する本。これだけ聞くと、まるで資源獲得競争のような話かと思うけれども、ユース・バルジが不安定を引き起こすのは、生きるための資源が欠乏するからではなくて、地位や引き継ぐべき資産が欠乏するからなのだとこの本は言う。確かに、極めて貧しいものは騒乱を引き起こさないというのは、そうかもしれない。それからヨーロッパ中世の魔女狩りは、産児制限を行っていた産婆の弾圧であって、これが出生率の増加からユース・バルジを引き起こしヨーロッパの世界征服に繋がったという話が書いてあった。ホントかしら?
- 作者: グナルハインゾーン,Gunnar Heinsohn,猪股和夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
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