海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

落ち穂拾い

夕方帰ろうとしていると学生が訪ねてきてSPIの数的理解の解き方がわからないので教えろと言う。去年から解き方講義は他の人に譲ってお役御免にしてもらっているけど、講義についていけない人が出るのは物の道理だ。というわけでこれも務めかと思い、仕事算について粛々教える。で、この学生は「ある仕事を終えるのにAさんは6日、Bさんは9日かかります。この仕事を二人でやったら何日で終わるでしょう?」という問題で苦しんでいて、Aさんが一日1/6、Bさんが一日1/9の仕事を片づけられるところまでは理解しているのに、その先がわからないのだそうだ。だけど、私が「ここに洗わなきゃいけないお皿が18枚あって、Aさんは一分で3枚、Bさんは2枚洗えます。二人でお皿を洗ったら全部で何分かかるでしょう?」と問うとすらすら解けるのだな。このことから、一体何が彼らのつまずきの元かがわかるわけだ(つまり全体を1とするところが壁になっていると言う)。

で、後者が解けさえすれば、社会でやっていく能力は十分あるように思えるのだけど(直面するのは後者のような具体的なシチュエーションだから)、でも件の学生はSPIを受けると仕事算が出来なくて振り落されてしまったりするのだろう。って考えると、SPIって一体誰のためにあるのでしょうかね?←それはもちろんリク○ート。