海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

空回り

ウチの大学に映画絡みの人が多いからというわけではないけど、今日は学生を連れて映画鑑賞。これも刺激の一つということで、普段彼らがあまり見に行きそうにない「第9地区」をチョイス。エビになって人間性を獲得しよう、という話。っていうか時間的にこれしか見ごたえのあるものがなかったという。私的にはとても面白かったけど、女性が多い学生には必ずしも評判芳しいとは言えなかった。自分からは進んで見ないものを見るからこその刺激なんだけどなあ。難しいね。で、第9地区だけど、今までに見た事のない世界をきちんと描いていて、いろいろ考え込まされるフックも多い一方で、娯楽性の高さの点でもレベルが高い。特にだんだんエビに感情移入させられて、人間やっつけちまえ!って思わされるところはアバターと同じだけれど、あちらのあざとさが一ミリもないのが好もしい。主人公がエビの味方をする過程がお客を白けさせることなく描かれていると思う。あと、あからさまに日本のマンガ・アニメの影響が見られて興味深かった。良い作品だと思うんだけどなあ。

見た事のない世界を見る事ができた、これを喜びと言わずして何と言う、と思うのは私含むボンクラSF好きだけの事かしらね。