海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

正しいパーティー

世はご用納め。不動産屋もほとんど店じまいという事で、家探しも昨日であきらめ帰ってくる。帰省ラッシュに巻き込まれるのを若干怖れていたのだけど、朝9時台の新大阪発の新幹線はガラガラ。ぶーちんなど3人掛けシートを占領してグーグー寝ているくらい。で、東京駅に着いたら、今度は家族連れの波で中央線まで辿り着くのも一苦労。つまり逆張り大成功という。

で、少し慌ただしさもある中帰ってきたのは不動産屋が閉まるからだけではなくて、同僚先生のお宅の餅搗き会に呼んでもらえたから。以前からこの会の事は話に聞いていて、でも参加するにはこれが最後の機会だ。少々無理をしたって行くべきであろう、と図々しくも家族みんなで押しかける。着くと20人以上も人がいたろうか、聞くと親戚の方友人の方ゼミ生が混ざっているとの事。おいしいワインをいただき、餅を搗き、そうでなければ絶対に会う筈の無さそうな人たちと談笑して、遊んでもらった子供は自分の持ってた駄菓子を大人に分け与え、と、なんだか素晴らしい冬の午後を過ごさせてもらった。人生で一番楽しい日のリスト入り確定。ありがとうございました。

自分の事を考えるとずっと小さな借り屋暮らしで、たくさんの人をお招きするなどしたことがない。一方思い返せば子供の頃は、サラリーマンの親に連れられて上司の家の新年会に行ったり、親が昇進してからは自分の家で若い人が集まる宴会とかあったのだな。でもそういう時はいつも、最初に正座させられて皆の前で挨拶。後はおとなしく隅でじっとしてなきゃならないか、自宅の場合は下らさせられていたわけで、子供的に楽しかった記憶がない。いや今思い返せば、あの場に参加していた大人たちだって、宴といっても結局は会社の延長だ。上下関係もあるだろうし、心の底から楽しんでいたわけじゃなかったかもしれない。

そういう経験は、確実に自分の宴会観、というか人間関係観に影響しているわけで、仕事上で関わりのある人とプライベートで楽しい時を過ごしちゃいけないんじゃないかと心のどこかで思っているような気がする。まあそうはいっても、仕事で知りあった人の中にももちろん気の合う人はいるわけで、こちらの側に心理的な規制があっても、自然に次第に仲良くなっていく。そうなると、私的には、もっと早くからこうしていれば、と思うわけだ。というわけで、ウチの子供には私の持つような不必要な心理的壁ができないよう、いろんな人が集まる楽しい会にできるだけ連れていっていってやりたいのであるな。