海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

コダックの黄色

佐賀県知事「安全性はクリア」 玄海原発、県議会焦点に  :日本経済新聞

先の大戦で、珊瑚海でも良い、ミッドウェーでも、ガダルカナル/ソロモンでも、いやマリアナ沖の時でも良いから、致命的な事になる前に負けを認められていれば死なないで済んだ人がたくさんいたろうに。翻って今。傷ついたとはいえまだ致命傷ではないと思うのだよ。ここであくまで負けを認めないと言うのは、いつか来た道ではないかと激しく不安。

今日も仕事で遅くなるので車ででかけて帰りにシネコン。なんか今週毎日遊んでるな。で「スーパー8」。自立心旺盛なET、という話。ちなみに私はスーパー8のフィルムは何度かしか使った事がない。もっぱらシングル8派。日本人だからね。で本作は、これはまた上手くスピルバーグタッチをコピーしました、という作品で、片親シチュエーションとか郊外の住宅地とか主人公の少年のたたずまいとか。演出も派手な事をせず70年代後半から80年代初め頃の作品であったような雰囲気を見事に再現(宇宙人のデザインだけ今風)。おっちゃん懐かしい思いを抑えきれなかったですだ。ワシもあの頃はあんな子供だったのう。というか、主人公の年齢設定が実に微妙で、同じ年でも一部には大人と変わらないような早熟なのがいて、一部にはまだランドセル背負ってるんちゃうかというのがいて、デコボコ混ざっているという中学生と言うのが素晴らしい。どうしてあの年頃と言うのはこちらの琴線に触れるのでしょうな。お話自体はありふれたものだけれど、ちゃんと伏線を張ってから丁寧に回収していく形で進めてくれるのはうれしいところ。あと極私的に特筆すべきはヒロイン。まだ子供の雰囲気を残している芯が強いけどどこか寂しげな女の子というのには、私はもう抗する事ができないのであるよ。それからエンドロールで主人公たちが撮ってた作品がかかるのだけど、いやー、観客の私としてもスタッフの一員のような気持ちになっているわけで、自分の作品のように愛おしく見れてしまうと言う不思議。冷静に考えてみたら、くっだらないゾンビ映画なんだけどね。あー、そういえば私が高校生の時に作った作品は山の中でハイカーが謎の怪人に次々と襲われるって話だったわけで、この作品をくっだらないなんていう資格はありませんね。