海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

逆さま話

ハダニは窪みを覆うように糸を張って防御用の巣を作る。で、虫は歩いて糸を設置するわけで、糸は虫の歩いた軌跡を表すというのが、クモ的に考えるところの私の常識。つまりハダニのようなケースだと、糸は天井側にあるわけで、虫は上下逆立ちになって天井側を歩くのだと思っていたのだな。だけど今日の発表を聞くとさにあらず、普通に床側を歩くのだそうだ。で、糸には粘着性があるらしくって、糸を張るときに床にあるゴミが掃除されたりするらしいのだけど、ということは虫が歩いている時は床をスイープしている糸が最終的には天井側でピンと張られているということで、不思議に思っていろいろ質問する懇親会。発表の本質と違うところに気が行ってしまってすみません。

網の上下非対称性に関する自分の発表は最後時間が足らなくなって、ちょっととっ散らかった喋りになってしまった。学会誌に総説を書いたばかりのネタだったので、サービスのつもりで、そこに書かなかった話を突っ込んで喋ったのだけど、その突っ込んだ部分と本体との繋がりが悪かった気がする。根本的に違う方向を向いた話を、表面的に同じトピックだからという理由でつなげちゃいかんね。