海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

捨てられないメリット

昔の話だ。売り出された頃のTime Capsuleには二年弱ほどでコンデンサーが破裂して動かなくなる不具合があって、私の買ったのもご他聞に漏れず壊れてしまったのだな。当時Appleはその不具合を認めておらず、保証期間はとうに終わっているので有償で交換との事だった。で、その頃次世代型が出ていたので、どうせお金出すなら、と新しいのを買って、壊れたのはそのままほかっておいたのだな。その間、Appleコンデンサー問題を認識して無償交換してくれるという話も聞いたのだけど、同じ機械二台あっても仕方ないしなあ、とやっぱりほかっておいたわけだ。

そして今日。最近動いてくれないWake on LAN問題を解決するには、Time Capsuleがあればいいんじゃないかと言う事に気がついた。ひょっとして以前に動いていたのはLAN内に誰かがTime Capsuleを繋いでいて、それのおかげだったのかも、と思ったわけだな。で、今はそれがLANから失われた、という。という事で、いそいそとAppleに電話したらば、無償交換プログラムは去年の8月で終わっているので有償交換になる、との事。えー。それってなんか釈然としないんだけど、なんとかなりませんかねえ、と訴えてみた。そしたら、壊れた時期がプログラム終了前だったということで特別に交換してもらえる事になった。以前も別件で似たようなことを経験した覚えがあるのだけど、Appleは自分が原因での修理の際には、かなり柔軟な対応をしてくれるのだな。本当にありがたい。いや、これは顧客ロイヤリティーを高めて長い目で見ると会社の利益に繋がる正しい戦略だと思うよ(対応してくれた人は、こちらの購入履歴・修理依頼履歴を把握していた様子)。

授業アンケートの結果が来てコメントを書かねばならない。といっても、後期の私の授業は受講生の少ないものばかりで、一つのアンケートなんか10枚しか回答がない。こんなのでも一応平均が計算されていて、全体との比較を示すレーダーグラフなんかがくっついてくる。コメントと言うのはそれに対するものを求められているのだろうと思うけれども、サンプル数が少ないところで平均値のわずかな違いをうんぬんしても仕方がないので、そのようにコメントをする。5段階評価の頻度分布もついていたので、それをわざわざSTATAに入力して信頼区間とか計算してみたりして。いや600字って言われても書く事ないんだもの。

シネコンで「タイム」。時は金なり、という話としてまとめるのはあまりにベタで、その日暮らしの人の話、というのもあまり芸が無いので、SF版ボニーとクライド、という話、ということにしておく。近頃の反資本主義的傾向を取り込んでさっと映画を作ってしまうハリウッドのフットワークの軽さよ。未来社会の作り込みが大雑把でグダグダだけど、まあアイデア一つで作るこんな作品もあっても良い。それにしても、誰かが長生きすると誰かが早死にしなきゃいけない、ってのは資本主義の話と言うより環境問題の話のように思えるけど、そこはあんまり突っ込んでいかないのね。